KINUKO SHIMAZU
書籍販売部
書籍販売第1課

2019年入社。書籍販売部所属。学生のときはファンタジー小説や青春小説などが好きでそればかり読んでいましたが、入社してから読書の幅がぐっと広がりました。ここ数年は先輩や友人から勧めてもらった小説・マンガ・ドラマなどいろいろなコンテンツを楽しんでいます。
先日は学生時代に好きだった海外小説の舞台化作品を観に行き、また原作を読み直したいと思っているところです。海外にもよく行っていたので、いまは気軽に海外旅行に行ける日が戻って来ることを願う日々です。

#01
私の仕事紹介

入社以来、書籍販売部で文芸単行本と「集英社 オレンジ文庫」の担当をしています。おもな仕事の一つは書籍の本体価格と初版部数を考えることですが、加えて重要なのが作品ごとに販売戦略を練ること。新刊、既刊の販促のため、編集部、宣伝部、広報部など他部署と相談して一つひとつ決めていきます。書籍は作品内容によって売れ方、読者層などがそれぞれ異なるので、作品に寄り添ったアプローチの仕方を考えます。そして発売後は売れ行きや注文数などをもとに重版を検討、書店さん向けにプロモートしていきます。重版を決めるタイミングは難しいですが、新刊で即重版が入ったとき、重版後さらに売り上げが伸びたときはやりがいを感じる瞬間です。

#02
「夢中」になった仕事

入社以来感じているのが、本を手に取ってもらうことがいかに難しいかということです。広く読者に届けるには多方面からのアプローチが大事になるため、前述の通り、編集部をはじめ他部署の方とチームになって打合せを重ね、販売戦略を練っていきます。
第166回直木賞を受賞した『塞王の楯』(今村翔吾)を担当した際には、発売の数か月前から打合せをはじめました。そして、作品の舞台である関西を中心に販促をしていくなど、作品の特色を生かせるような販売施策を実施しました。直木賞受賞後は反響が大きく、著者の各メディアへの露出や宣伝に合わせて広く重版の注文促進を行なうなど慌ただしい日々でしたが、作品が多くの読者の手に届いていることが分かり充実感がありました。貴重な経験に感謝しつつも、販売担当としてはまだまだ未熟なので、今後も本を売り伸ばすにはどうしたらよいか、過去施策や他社事例などを勉強して、結果に繋げていきたいと思っています。

SCHEDULE ある日のスケジュール SCHEDULE ある日のスケジュール

9:30

出社後、メールと前日の売上ランキングをチェック

11:00

編集部や他部署と新刊部数・本体価格を相談。発売時の施策も打合せします

打合せでは発売時の販促方法も決めていきます。写真は書店員さん向けに作成したパイロット版です。

14:00

取次会社との打合せ。新刊の紹介と既刊の状況をお伝えします

16:00

売れ行き良好な作品の注文状況を確認

17:00

書店さん向けに重版案内をするため注文書を作成

重版情報だけでなく、売れ行き良好な作品も書店さんに案内を出します。今後のメディア掲載情報などと共にお伝えすることも多いです。

19:00

帰宅。夜はドラマやYouTubeを観ながらのんびり過ごします

#03
就活生へのメッセージ

大学時代は留学に行ったり茶道部に所属したりと、一見いまの仕事とは繋がらないことをしていましたが、思わぬところでそういった経験が仕事に役立つこともあります。これまでやってきたことや好きなことを何かしらで生かせるところが、集英社の仕事の魅力の一つだと思います。コロナ禍で理想通りの学生生活とはいかないこともあったかもしれませんが、そのなかで見つけた自分の好きなこと、夢中なことに自信を持ってもらえたらと思います。

※2022年9月に取材した内容です。