DAIKI MIZUNO
週刊プレイボーイ編集部

2018年入社。週刊プレイボーイ編集部所属。小学生時代の趣味は国語辞典やことわざ辞典、難読漢字辞典などを読むことで、高校生になると受験勉強そっちのけで英文法や単語の語源を調べる日々を送りました。大学では言語学を専攻。配属の際にこれをアピールしたせいで、原稿に直しを入れる編集長から「ことばの達人じゃないの?」とよく煽られています。趣味はクラフトビールを飲むこと。「年間500種以上」の目標を達成し続けることと引き換えに、健康診断で毎年危険水域を行き来しています。

#01
私の仕事紹介

「週刊プレイボーイ」というと水着の表紙のイメージが強いと思いますが、開いてみると政治、スポーツ、経済、ガジェットなどなどにぎやかな白黒特集ページもあり、グラビアに負けないほど華があります。私の担当はこの白黒特集ページの編集です。
まずは企画会議に出て、挑戦したいテーマをプレゼン。週刊誌によっては専門ジャンルの割り振りがあるようですが、「週プレ」はそういった縛りはナシ。おまけに「週プレ」にはオールジャンルの記事が載っているので、好奇心の赴くままに仕事ができます。得意ジャンルはポイ活から経済政策までおカネ全般ですが、最近は「AIに意識は宿るのか!?」「動物言語研究者対談」といったサイエンスものを担当することも増えてきました。

#02
「夢中」になった仕事

新人時代にやった「椅子ナンパ」という謎の特集ページが忘れられません。これは折りたたみ椅子を3脚担いで公園に行き、「椅子余ってるんで一緒に飲みませんか!?」とひたすら女性に声をかけるというワケのわからない企画。いま思えば完全に不審者なのですが、当時は編集会議で企画が全然通らずヒマでヒマでしょうがなかったのでガムシャラでした。
幾度となく断られたり無視をされながら、なんとか興味を示してくれた女性に「好きなものは?」と聞くと「虫の生態」とのこと。普段ならたじろいでいたところですが、自分が直近で読んだ本がまさにドンピシャだったので意気投合。後日また会うことに。しかし待ち合わせに指定された飲食店の看板を見上げると、そこには「鳥獣虫専門店」の文字。タガメだのゲンゴロウだのセミだのがいっぱい出てきて、一生分の虫をありがたく頂戴しました。 余談ですが、後日その彼女に「仲のいいライターさんがいる」と言われて紹介された方ととても気が合い、いまやその人と連載を立ち上げ、単行本の準備をしているのだから人生はわかりません。

SCHEDULE ある日のスケジュール SCHEDULE ある日のスケジュール

10:30

リモートワーク開始。各所へメールを返す

13:00

自宅からリモート取材。九州在住の理学療法士さんに認知症に関する話を聞く

自宅から識者にリモート取材。「認知症の人たちには世界がどう見えているのか?」をテーマに話を聞く

15:00

お昼ご飯を食べて、出社。会社裏の「神田天丼屋」さんが心の癒し

17:00

デザイナーさんに特集の素材を渡し、レイアウトの方向性を打合せ

18:00

連載の校了紙が上がってくるので、赤字を入れて戻す

投資連載の校了。事実関係をチェックする整理班から上がってきた指摘をもとに、原稿をブラッシュアップ

21:00

特集の原稿がライターさんから届く。急いでチェックし、ブラッシュアップの方向性を探る

23:00

特集入稿。翌日の会議用の企画書をつくり、今晩飲むビールを考えながら帰宅

25:00

お酒を飲みながら読書。就寝

#03
就活生へのメッセージ

自分の話になりますが、集英社を受けていたときのこと。面接中に、直近のベストセラーを全然読んでいないことがバレたのです。面接官から「自分の志望しているところの売れている本くらい、読んどいたほうがいいですよ」とたしなめられたので、てっきり落ちたもんだと思って帰途についたのですが、いまこうして会社に入れてもらっています。
面接となるとつい必要以上に自分のことをよく見せようとしてしまいますが、どうかウソをつかず、等身大で臨んでいただければと思います。

※2022年9月に取材した内容です。