YUJI IWASAKI
少年ジャンプ編集部

2019年入社。宮城県仙台市出身。少年ジャンプ編集部に配属され、現在は『ONE PIECE』原作担当。子どもの頃から大好きだったマンガに囲まれて過ごす毎日は、忙しいながらも楽しい日々です。 学生時代はサッカーに夢中でした。小学生のときに『キャプテン翼』の大空翼くんに憧れて、ボールを蹴りながら登校し怒られたこともあります(笑)。また、サッカー以外ではTCGやゲームも好きで、最近は童心に帰って『ONE PIECEカードゲーム』や『モンスターハンターライズ』にハマっています!

#01
私の仕事紹介

おもな仕事は、連載作家さんとの打合せ、完成した原稿の入稿・校了です。入稿時には、セリフの書体指定するのも大切な仕事。そのシーンがより鮮明に読者に届くよう、試行錯誤を重ねます。
また、マンガ以外の記事ページを作成するのも編集部員の役割です。私は『ONE PIECE』関連記事や目次ページなどを担当しています。
そして、新人作家の発掘はとくに大切な仕事となります。持ち込みを受けたり、マンガ賞の応募作品を読んだり。そこから打合せを重ね、マンガ賞受賞、増刊号掲載、「少年ジャンプ」本誌掲載を目指していきます。

#02
「夢中」になった仕事

作家さんとの打合せ、これに尽きると思います。
『ONE PIECE』の原作担当として経験した、連載1000話達成、コミックス100巻突破、ワノ国編完結……。かかるプレッシャーも大きいですが、子どもの頃から大好きなマンガの歴史的瞬間に携われていることは、自分にとって大きな財産です。
とくに第1000話は、読者のみなさんからの期待も感じていたので、打合せにより一層熱が入りました。膨大なアイデアをぶつけてくれる作家さんに対し、最初の読者として素直に感想を伝え続けます。そうしてできたネームは、それまでの疲れを吹き飛ばすくらい面白く……。さらに原稿では、微修正や絵の迫力によって面白さがより増しており、あの原稿を受け取ったときは、喜びを通り越して感動したことをいまでも覚えています。 そうした1話1話の積み重ねによって到達した記念すべきコミックス100巻で、重版がかかったことも心からうれしかった出来事です。
これらの仕事は、まさにいまも続いています。ワノ国編完結を経て、新たな局面へ。第一線で戦い続ける作家さんの力になれるよう、自分ができるベストを尽くしていきたいと思います。
そしてもう一つの目標は、『ONE PIECE』を超えるような作品を新人作家さんとつくり出すこと。多忙な毎日ですが、非常にやりがいを感じています。

SCHEDULE ある日のスケジュール SCHEDULE ある日のスケジュール

11:00

出社。メールチェック

12:00

担当作品の入稿

13:00

新人作家さんと打合せ

15:00

新人作家さんの読切の扉ページをデザイナーさんに依頼

16:00

会議。最近ではリモートが多くなりました

17:00

マンガ賞の下読み

19:00

新人作家さんと夕飯を食べたのちに打合せ

この日は会社から徒歩1分の中華料理店に。ここの麻婆麺は絶品です。

21:00

連載作家さんと打合せ。次の展開の構想を聞き、電話しながらにやけることも

23:30

帰宅。作家さんや先輩から薦めてもらった映画を観たり、マンガを読んだりしてリラックス

最近読んだマンガたち。いろいろな作品に触れられる至福の時間です。

26:00

就寝

#03
就活生へのメッセージ

私が就活をしていた約5年前と現在では取り巻く環境が違い、アドバイスになるかわかりませんが、「自分」をよく知ってほしいと思います。どんなものに興味を持って、どんなことにイラついて、どんなときにうれしくなるのか……。「自分」を知ることで得た気づきは、社会人になって辛いことがあっても、きっと土台として支えになってくれるはずです。もし壁にあたったら、悩んだ先にある「自分自身」を信じて突き進んでいってください!

※2022年9月に取材した内容です。