内定者の就活振り返り

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内定者の
就職活動を公開します!

01 2023年度内定者座談会

2023年4月に入社予定の内定者のうち
5人によるリモート座談会。
就活の先輩たちが、濃密な経験を振り返って
いま思うことから後輩へのアドバイスまで、
たっぷり語ってくれました!

文芸志望
Aさん

文学部在籍。北海道在住。
出版のほか、メーカーなど
幅広い業界にエントリー。長
期インターンシップも経験。

ファッション誌志望
Bさん

商学部在籍。学生時代は結
婚式場でのアルバイトに励
んだ。出身地へのUターン就
職も視野に入れて活動。

宣伝・イベント志望
Cさん

文学部在籍。学生時代はア
ルバイトでイベントの企画
運営に参加。入社後は原画
展などに携わるのが目標。

コミック志望
Dさん

文学部在籍。小学生の頃か
ら、マンガ編集者になるの
が夢だった。出版・エンタメ
業界に的を絞って就活。

コミック志望
Eさん

理系大学院生。関西在住。
研究を活かして技術職に就
くことを考えていたものの、
出版業界へ方向転換。

みなさんは、いつ頃、どんな風に就活を始めましたか?

Aさん:僕が就活を意識したのは、3年生になった頃。最初は、幅広い業界にアプローチしていました。夏のインターンなどにも参加してみたんですが、なんとなくしっくりこなくて……。出版業界をチェックしたときに、「一番面白そう!」と思ったんです。早めに活動をはじめたことで、ピンとくる分野を見極められたのはよかったかも。

Cさん:僕は、3年生の4月末に、友人の間で就活が話題に上りはじめたのをきっかけに動き出しました。有意義だったのは、仕事体験やOB訪問。希望業界の実際の仕事内容を知れたことは、自分の意志を固めるうえでも後々面接で話をするときにも、とても役立ちましたね。

Dさん:私は、小学生の頃からマンガ編集者になるのが夢だったんです。出版社を受けることは決めていたけれど、実際にスタートしたのはCさんと同じ3年生のGW前後。私の場合は、目標を広げると気持ちが分散してしまうので、受からなかったら来年も再チャレンジするつもりで、出版・エンタメ業界に的を絞って活動しました。

Bさん:私の場合は、中学生の頃からファッション誌の編集に憧れていたんですが、出版社だけに限定する勇気はなく……。地元愛が強いこともあり、地方へのUターン就職も視野に入れていました。活動をはじめたのは3年生の6月頃だったと思います。

Eさん:僕も同じく、修士1年の6月から。理系の院生なので、研究を活かした技術職に就くことを考えていたものの、秋頃に「好きなものに携われたら」と方向転換。僕は関西に住んでいるんですが、オンラインでも情報収集や説明会などへの参加ができたので、遠距離のデメリットはあまり感じずにすみました。

続いて、エントリーした企業数やESを書く際に心がけたことを教えてください。

Eさん:僕は、10社くらいにエントリーしました。ESでは、入社したらやりたいことを、整理して企画として書きました。出版社を受けるうえでは、理系院生だということもひとつのポイントになるかも、と考えて、その点もアピールしましたね。

Aさん:人と違う部分があれば、目を留めてもらえるかもしれないよね。僕も、北海道在住だということはしっかり強調したよ(笑)。出版社のESは設問が多いけれど、すべてにおいて答えが被らないように書いたつもりです。エントリー数は8社ほどでした。

Bさん:私もそれくらい。ESでは、具体性を重視して、なるべく固有名詞や数字を挙げるようにしていました。たとえば、学生時代のアルバイトについてもお店の名前やスタッフの人数を書くことで、よりイメージしやすくなれば、と思って。

Dさん:具体的に書くことは大事なんじゃないかな。わかりやすく書こうとすると、ありきたりになってしまうから。私は、12月頃から書きはじめて、通っていたマスコミ塾で何度も添削してもらいました。目指したのは、面接官の方に「深掘りしたい」と思ってもらえるもの。ESは最終面接まで使われるので、時間をかけてよかったと思っています。提出したのは、11社でした。

Cさん:僕は、30社くらいに出しました。途中からは、ESの締切と面接が重なることも多くて、いつもギリギリまで取り組んでいた記憶が……。人に「すごい!」と言われるような“特別な経験”はないけれど、“自分だけの経験”をやりたいことと紐づけることで、オリジナルの表現になれば、と考えていました。

Webテストや筆記試験のためには、どんな対策をしましたか?

Cさん:3年生になった頃から、新聞を読んだり、1週間のニュースをまとめて紹介するテレビ番組をチェックしたり。でも、本腰を入れて対策をはじめたのは年末からでしたね。時事問題や一般常識の参考書を2回ほど繰り返して解きました。

Dさん:私は、筆記対策は十分にできなくて……。とくに時事問題は、直前につめ込んだからといってできるものではないので、日頃から幅広いことに興味を持って、知識や情報を得ておくべきだったと感じています。

Aさん:僕の場合、Webテストに関しては、他社のインターンの選考で経験を積めたのが大きかった気がしますね。いろいろな形式があるけれど、慣れることができたかな、と。

Eさん:確かに、Webテストはやればやるほど解けるようになるから、本番を経験するのが近道かも。僕は、漢字ができなかったので、もう少し勉強すればよかったと反省しました。

Bさん:筆記対策は本当に難しかった! これから就活する方には、すぐにでも準備することをおすすめしたいですね。

いよいよ就活のクライマックス! 面接試験に挑む上で、大切にしていたことは?

Dさん:面接では、つい自分を大きく見せたり話を盛ったりしてしまいがち。でもそれはいつか絶対にバレてしまうので、ありのままの自分でいこう、と考えていました。自分より優秀な人はたくさんいるだろうけれど、誰にも負けない「ここに入りたい!」という熱意だけは伝えられるように、“熱く明るく”をモットーにしていましたね。

Cさん:僕も一緒。等身大の自分で臨むようにしていました。就活中に周りの人に他己分析をお願いしたら、「長所は一生懸命なところ」「可愛がられる後輩キャラ」と言われることが多くて。挨拶や自己紹介では、そこを見てもらえたら、と全力で勝負!

Eさん:僕も、自分を知ってもらうためには、隠したり飾ったりすることなく“素”で会話。一方で準備したのは、好きな作品についての分析です。ESでは字数制限があるけれど、その10倍以上のことを語れるように、魅力を考察していきました。

Aさん:僕が気をつけていたのは、簡潔に話すこと。言いたいことがたくさんあっても、長々と時間をかけてしまうと、面接官の方にとっては聞きづらいだろうと思って。途中で句点で区切るイメージで話すようにしていました。好きなことについて語るのは楽しくて、あまり緊張することもなかったかな。運がよかっただけかもしれないけれど。

Bさん:私は、面接のたびに緊張してお腹が痛くなったよ(苦笑)。だから、自分に「ここがダメでもほかがある。記念受験だと思って気楽にいこう!」と言い聞かせていました。同時に、「こんなにファッション誌の仕事がしたいんだから、私より向いている人はいないはず!」とも。矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、“強い気持ちは持ちながらも、思いつめない”ようにしていたんだと思います。

最後に、ご自身の経験を踏まえて、就活をはじめる後輩へのエールをお願いします!

Cさん:僕は、“考えすぎず、やってみる”の精神であたったのがよかったような気がします。もともとは考えすぎてしまうタイプなんですが、目の前のやるべきことに淡々と取り組むことで、「なんとかなる」と思えるように。出版社はハードルが高いと思っていたけれど、挑戦してみたら、ESが通ったり面接が通ったりと評価してもらえることもあって、だんだん自信がついてきました。少しでも興味があるなら、「絶対無理!」とは決めつけず、一歩を踏み出してみてほしいですね。

Bさん:私にとって就活は、自分を見つめ直せた期間。約1年、考えて動いて忙しかったので、あっという間でした。就活時期になると将来について周囲に聞かれることも増えると思うけれど、私は率直に「出版社に入って編集の仕事がしたい」と言っていたんです。いま思えば、言霊にも助けられたのかもしれません。

Eさん:僕の場合は、1年前とはまったく違う道に進もうとしているので、就活が「好きなものを仕事にしたい」という思いに気づくきっかけになったのを実感しています。まずは、どう生きるのが幸せか、という自分の価値観を重視すること。そして、出版業界を受けるうえでは、とにかくたくさんの作品に触れることが大事なんじゃないでしょうか。

Dさん:私が大切だと思うのは、「これが好き!」という一本の軸を持ち続けること。自分を見失いそうになった時も、その原点に返ればきっと気持ちを立て直していけるはず。出版社は、そんな純粋な情熱を認めてもらえる場所だとも思います。ただ……私の場合は、ほかに内定もなく、いつ終わるかもわからない、“常に崖っぷち”の状態だったから、もう就活を経験したくはないかな(笑)。

Aさん:僕は、就活期間の前半は、何をどうすればいいかもわからず、選考に落ちることも続いて辛かったんです。でも、後半になって波に乗れるようになると、好きなものについて深く考えたり新しいチャレンジをしたりすることにワクワクするようになりました。就活を通して向き合ってみると、自分って、思っているほど悪くない(笑)。後輩のみなさんにも、これまで20数年で培ってきたものに自信を持って頑張ってほしいな、と思います。

2023年度内定者に聞きました! 私の就活、役に立ったのはコレ!

愛用の腕時計

高校から使っている腕時計。普段
と同じものを身につけることで、
緊張する面接でも平常心を保つ
ことができました。ただ、面接日
に腕時計が壊れていたことも
……。メンテナンスは入念に。

香り付きアイマスク

就活中はスマホやパソコンを使う機会
が多く、夜なかなか寝つけないことがあ
りました。アイマスクは疲れた目が休ま
るだけでなく、いい香りでリラックス効
果もあり、毎晩のように使っていました。

スタンドライト

第一印象を明るくさわやかに見せ
たくて購入。オンライン面接ではリ
アルな雰囲気が伝わりにくいぶん、
表情などささいなことも大事にし
ていました。

会社の名前入り封筒

選考の際にいただいた、交通費入
りの封筒を大切に保管していまし
た。志望する会社の名前入り封筒
が誇らしくて、次の選考にも持参し
ました。「絶対ここに入るぞ」という
決意につながっていました。

チョコレート等の
甘いお菓子

長時間のES作成や面接対策などをしていると、やは
り頭がとても疲れている感覚があったので、糖分を摂
取して脳をリラックスさせていました。食べすぎると太
るので要注意ですが……。

クッション

コロナ禍でリモート中心の就活だったので、パソ
コンを前に長時間座っていることが多く、腰痛が
ひどくなりました。クッションを背中に当てたら落
ち着いたので、地味ながらも役立ってくれたと思
います。

面接で話すことを
まとめたスケッチブック

左にはESや記事のコピーを貼り付け、右には自分の意見や想定質問をまとめま
した。大きいのが難点ですが、タブレットなどにまとめるよりも記憶しやすく、移動中
も書き込めました。

歩きやすい靴

面接にはパンプスを履いていましたが、足が疲
れてしまうので、面接が終わったらすぐ負担の少
ないフラットな靴に履き替えていました。

マイク付き有線イヤホン

オンライン面接時、PCのスピー
カーとマイクだけでは質問も聞き
取りづらく、周囲の雑音が拾われ
がちで購入を決めました。有線だ
と充電や接続不良の心配がない
ので安心でした。

海鮮丼

一次面接前にたまたま海鮮
丼を食べたらうまくいったこ
とをきっかけに、げん担ぎとし
て面接前日は毎回同じお店
で海鮮丼を食べることに。胃
もたれもせず食べやすかった
です。

就活用ノート

ミニサイズのノートに、あえて業界や会社でペー
ジを整理せず思いつくままに書き込みました。面
接での反省や日頃思いついた企画、OB訪問での
気づきなど、時間のあるときに見返していました。

文庫本

面接する出版社から刊行され
たお気に入りの小説を、バッ
グに2冊潜ませていました。
面接で話せるネタがモノとし
て用意されているだけで、安
心感が桁違いです。

自慢の使い古した
リュック

面接の日は必ず、高校時代から
苦楽を共にしてきたリュッ
クに荷物を詰め込んで臨みま
した! 
いままでの努力の結
晶ともいえるので、とても励み
になりました。

5円玉あつめ

素敵な会社との「ご縁」を願い、
5円玉をお財布に貯めていまし
た。支払いでは絶対に使わな
かったため、就活終了時には小
銭入れがはち切れそうなほど
パンパンに。

『バクマン。』の15巻

中学生の頃に読んで、出版社で働きたいと思うきっかけに
なったのが『バクマン。』。130話の「熱と灰」がとくに好きで、
毎回面接に向かう電車のなかで読んで自分を奮い立たせて
いました。

推しキャラのキーホルダー

『呪術廻戦』の五条先生のキーホルダーをお守り代わりに持ち歩い
ていました。面接前などは作中に出てくるセリフを思い出して自己
暗示をかけていました。案外効きます。

パソコンスタンド

カフェでESを書く際、パソコンスタンドを使うことで姿勢
がよくなり「私、誰よりも仕事できる!」と思えて、気分よく
書き進められた気がします。

お気に入りの
ジャケット

初売りで気合いを入れて購入したジャ
ケットを着ると“無敵モード”で面接に
臨めました。高価でしたが、勝負服の
おかげで自分を鼓舞できました。

神保町散策

面接の日は、早めに家を出て水
道橋から徒歩で集英社へ向かい
ました。だんだん増えていく書店、
数々の出版社。神保町の歴史を
感じて、来年からはここで働くん
だと奮い立たせました。

本の企画を家族にプレゼン

約4か月間、家族との夕食時に本の企画
を口頭でプレゼンしたことがよかったで
す。「つまらない」「他の人も思いつきそ
う」などの家族の率直なコメントを参考
にし、企画をブラッシュアップしました。

エントリーシートを
カフェで書く

気分転換を兼ねてカフェでESを書きました。
近くに書店があるカフェを選んで、ひとつ書
き終わったら好きなマンガを1冊買うと決め
て、モチベーションにつなげていました。

不安なことを書き出す

元来心配性で、就職活動ではよく不安に潰されそう
だったので、いま何に対して不安を抱いているかを
思いつくだけ紙に書き出していました。客観的な解
決方法を見つけることで冷静になれました。

落語研究部時代の
大スベりを思い出す

20人のお客さんを前に舞台の上で
15分以上スベり続けた地獄の経験
を、面接前に思い出しました。「面
接は相手も数人。笑いはとらなくて
もいいんだ。天国~」と感じられ、
力が抜けました。

書店に寄る

面接前の数十分は、会社の近くにある書店に寄っていました。たまたま手に
取った平積みの本のタイトルが筆記試験に出題されてから、その書店には足
を向けて寝られません。

目標は面接官の方を
笑わせること

通過した一次面接で面接官
の方が笑ってくださったので
「面接官の方が笑ったら通る」
をマイジンクスに。真偽のほ
どは分かりませんが、心のよ
りどころにしていました。

同じホテルの
同じ部屋に宿泊

毎回、面接の前日は神保町
の同じホテルの同じ部屋に
宿泊し、同じ夕食、朝食を
食べて本番に臨みました。
慣れない土地でもいつも
通りの自分でいるため、ルー
ティンにはこだわりました。

24時までに布団に入る

面接対策はきりがなくなるので、
前日は24時にはすべての準備を
終えて布団に入ると決めていま
した。緊張ですぐには寝つけなく
ても、横になるだけで心身が休
まり、当日力を発揮できたと思い
ます。

「雑誌編集者になりたい」と
口に出す

倍率が高いと言われる出版業界で働くこと
は、現実的にはかなり難しいと思いました
が、あえて口に出すことで自分を奮い立た
せました。結果的には、言霊は本当にあるの
かもしれないなと感じました。

仲の良い3人のグループで
報告しあう

面接前に意気込みを言いあうと、どのよう
な結果であれ話のネタになるので、気が楽
になりました。終了後の報告も2人の反応
が面白く、あまり上手くいかなかったとき
も落ち込まずに過ごせました。

早起き

早起きして朝から3時間程バイトを
し、その足で図書館に行って企業研
究をしていました。時間を有効活用
できるので、自己肯定感が爆上がり
します。金欠になりやすい就活期も
乗りきれました。

唇をぶるぶる鳴らす

緊張して顔がこわばってしまってはもったいない
ので、面接前は唇をぶるぶるすることで表情筋を
リラックスさせました。声量もアップし、元気さ
をアピールできていいことづくしだったと思います。

週6日の在宅筋トレ

就活中は家にいる時間が長く、身体
を動かす機会が減るため、健康管理
のためにはじめました。代謝も上がり、
身体が引き締まるとスーツのフィット感
もよくなるので、やってよかったと思い
ます。

音楽を聴く

こだわりは、アップテンポの曲。まず、好きな曲を聴い
てリラックスし、続いてはじめて聴く曲を流して程よい
高揚感を抱きつつ面接に臨むことができました。

1時間半のウォーキング

就職活動期間中にダイエットも兼ねてはじめたのですが、歩くとそのとき考
えていることや悩んでいることなども整理されて、とても有意義な時間にな
りました。

リアルな声が集まりました! 2023年度版
就活アンケート