現在はおもにビューティやヘルスケアのテーマ、読み物・インタビュー企画などを担当しています。新作のコスメの発表会をチェックした後に2.5次元舞台の取材に行ったり、「副業をしている読者世代の働く女性」と「流行りのサウナスポット」を同時にリサーチしたり、フードの撮影をした後に美容医療の体当たり取材に行ったり……頭のスイッチの切り替えに苦労することも。日々、様々な人や物事に触れながら「読者にどうやったら上手く伝わるか」を考えて、ページやコンテンツづくりに励んでいます。

ファッション誌の読み物ページは、一見地味に見えるかもしれませんが、どれも夢中になってつくっています。読者の方や周りの友だち、自分が抱いた違和感から企画になることが多く、「〇〇に悩む、こんな人に届け―！」とターゲットをかなり絞って構成を考えます。例えば「自分の中の腐り心との向き合い方」「自己肯定感と戦わない」「圧はないけど芯ある人になりたい」「お願い下手からの卒業」「生理についてもっと話してみませんか」など……。これまでいろいろな読者世代ならではの悩みやモヤモヤを企画にしてきました。読者アンケートやツイッターでうれしい反応をいただくと、「この方向で間違ってなかった」安堵感と「やってよかった！」やりがいに繋がっています。そして実際に自分だったらこの人に相談したい、この分野のプロに話を聞いてみたい願望が企画を通して実現できることも、この仕事の楽しみのひとつだと思っています。

採用人数があまり多くない会社の場合、インパクトの強い個性的なエピソードトークを用意していかないといけない気がしますよね。私も、盛ってでも特別な経験や体験を話さなければ……と当時はビクビクしていました。いま振り返ると、それはあまり必要なかったように思います。華やかな話題でなかったとしても、その人なりの視点や思いが伝わったら十分個性のある話になるはずです。自分を大きく見せようとはせず、形式にとらわれすぎず、無理しすぎず、頑張ってください！

※2022年9月に取材した内容です。