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きずなと思いやりが日本をダメにする 最新進化学が解き明かす「心と社会」

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著者

著:長谷川眞理子著:山岸俊男

あらすじ・概要

すべての政治が失敗する理由は<進化>にあった!?──糸井重里氏も絶賛。知的スリルに満ちた対談書。「美しい日本」「女性活躍」など空疎な言葉が並ぶ昨今の日本政治、はたしてこれでいいのか!? 何ごとも「心がけ」や「思いやり」が第一とされる昨今の風潮はこれで大丈夫なのか!? 誰もがモヤモヤと思っていることに、社会心理学者である山岸センセイと、進化学者の長谷川センセイが、最新の脳科学、進化学、社会学、心理学を駆使して切り込む痛快対談。

第1章 「心がけ」「お説教」では社会は変わらない(デカルト以来の人間観を書き換えた進化研究
お説教で済めば政治は要らない
少子化問題を進化から考える
なぜ哺乳類は「子育て」をするのか
本来ならばヒトの妊娠期間は三年!…)
第2章 サバンナが産み出した「心」(「南海に浮かぶ桃源郷」
なぜミードは「神話」をでっち上げたのか
氏か育ちか
進化が分かっていなかった文化人類学
なぜヒトはヒトになったのか…)
第3章 「協力する脳」の秘密(なぜヒトは社会作りに成功したか
「心の理論」
サリーとアン
ヒトだけが「世界の状態」を語るのはなぜか
なぜ幼児はおしゃべりが好きなのか…)
第4章 「空気」と「いじめ」を研究する(なぜ歴史は繰り返すのか
チンパンジーは絶望しない
社会の暴走を招くものとは
「グループシンク」はどこでも起きる
なぜ「空気を読めない」ことが批判されるのか…)
第5章 なぜヒトは差別するのか(差別と偏見を分けて考えよう
なぜ差別は生まれるのか
差別はなくとも、偏見は生まれる
なぜ「村長」は必要か
日本的雇用は差別の塊…)
第6章 日本人は変われるのか(グローバル化社会というニッチェ
ドーパミンと好奇心
ジーン・カルチャー・コエボリューション
なぜ日本人はリスク回避型になったのか…)
第7章 きずなや思いやりが日本をダメにする(二種類あった相互協調性
「びくびく」する日本人
二つの独立性
なぜ若者はびくびくするのか
「いい子」であることを強制される日本社会…)
あとがき