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集英社文庫(日本)
芙蓉の干城
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あらすじ・概要
昭和八年東京。木挽座観客の右翼大幹部惨殺! 人間の情念を探る圧巻の時代ミステリー。
第四回渡辺淳一文学賞受賞作
日中戦争間近の昭和八年東京。歌舞伎の殿堂木挽座を訪れた右翼結社大幹部と芸妓が惨殺された。築地署は、役者や裏方の信頼厚い江戸歌舞伎作者の末裔・桜木治郎に協力を要請。桜木は、荻野沢之丞の楽屋で被害者を見たことを思い出す。さらに夭折した天才役者の評伝取材で、劇場を熟知したトリックに気づき……。芸と欲に搦めとられた人間の情念を炙り出す劇場時代ミステリー。第四回渡辺淳一文学賞受賞作。