書誌情報

集英社文庫

朱華姫の御召人 上 かくて愛しき、ニセモノ巫女

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著者

著:白川紺子

あらすじ・概要

「あなたがあの御方の娘だということは、絶対に誰にも知られてはいけないの。けして見つからないように生きなさい。帝の宮に近づいてはだめ。あそこはとてもおそろしいところだから」――母との約束で、先帝の血を引いていることを隠して暮らしている蛍。伯父の家で下働き同然に扱われていたが、ある日、奥の神に仕える巫女・朱華姫に選ばれる。朱華姫は帝の宮に住み、第二皇子が御召人となって世話をし、護衛するものらしい。冷ややかな美貌の皇子・柊にかしずかれる慣れない生活に戸惑う蛍だが、予想もしない秘密と向き合うことになり……。「後宮の烏」の原点!

第一章 にせもの巫女の事始め
第二章 はがねの皇子
第三章 蛇の窟
第四章 見えない傷あと
第五章 寿ぎの巫女