書誌情報

集英社文庫(海外)

ポケットマスターピース13セルバンテス

埋め込みコード(HTML)

※このコードをコピーしてサイトに貼り付けてください

あらすじ・概要

抱腹絶倒!
400年の時を経て、人々は今も笑い、驚き、涙する。

騎士道物語を耽読するあまり自らを騎士と思い込んだ老郷士ドン・キホーテとその無邪気な相棒サンチョ・パンソの珍道中を描いた世界的名作が、現代的な新訳で登場!
そのほか短編3作を、清新な訳にて収録。(解説/野谷文昭)

野谷文昭=編
編集協力=三倉康博

【収録内容】
ドン・キホーテ(抄)
美しいヒターノの娘
ビードロ学士
嫉妬深いエストレマドゥーラ男

解説 野谷文昭
作品解題 吉田彩子/三倉康博
セルバンテス著作目録
セルバンテス主要文献案内
セルバンテス年譜

著者について
ミゲル・デ・セルバンテス・サアベドラ
1547.9.29-1616.4.22。スペインの小説家・詩人・劇作家。スペイン、カスティリャ地方のアルカラ・デ・エナーレスに生まれる。人文学者のロペス・デ・オヨスのもとで学んだ後、イタリアへ渡る。ナポリでスペイン軍に入隊し、レパント海戦に参加し負傷。帰国の途上私掠船に囚われる。アルジェで5 年間の虜囚生活の後、38歳の時牧人小説『ラ・ガラテア』を刊行。58歳で『ドン・キホーテ』を刊行(後篇の刊行は10年後)、一躍名声を高める。同作は聖書に次いで多くの言語に翻訳されているともいわれ、世界文学の最高傑作の一つとされる。

野谷文昭(のや・ふみあき)
1948 年神奈川県生まれ。東京外国語大学大学院ロマンス系言語科修士課程修了。東京大学名誉教授。現在、名古屋外国語大学教授。専攻、スペイン語圏の文学・文化。著書に『越境するラテンアメリカ』(PARCO 出版局)、『マジカル・ラテン・ミステリー・ツアー』(五柳書院)、訳書にガブリエル・ガルシア=マルケス『予告された殺人の記録』(新潮文庫)、マヌエル・プイグ『蜘蛛女のキス』(集英社文庫)、バルガス=リョサ『フリアとシナリオライター』(国書刊行会)、ロベルト・ボラーニョ『2666』(共訳、白水社)など。

三倉康博(みくら・やすひろ)
1975 年大阪生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了。博士(学術)。広島修道大学商学部教授。専門はスペイン黄金世紀文学・文化。論文に「『トルコへの旅』におけるオスマン帝国のイメージ」(『HISPÁNICA』第49 号)、「オスマン帝国事情報告としての『トルコへの旅』」(『HISPÁNICA』第55 号)など。

(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)