書誌情報
集英社文庫(日本)
国家と音楽家
著者
あらすじ・概要
偉大な音楽家たちが、厳しい緊張の中で、どのように音楽を紡いできたのか体感できました──加藤登紀子(解説より)
音楽家たちから見た戦争と革命の現代史。
ナチスに翻弄されたフルトヴェングラーとカラヤン。ムッソリーニに抵抗したトスカニーニ。スターリン圧政下を生き抜いたショスタコーヴィチとムラヴィンスキー。愛するが故に母国ポーランドを離れた名ピアニストたち――戦争と革命の時代、世界的名声を得た作曲家や演奏家は「音楽の力」を信じて権力者と対峙した。激突、妥協、沈黙、亡命、偽りの服従……極限状態での音楽家たちの生きざまを描く。