2022.05.16

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45周年を迎えた「集英社文庫」。32年続く夏のキャンペーン「ナツイチ」が今年も6月にスタート

2022年は集英社文庫創刊45周年

ポケットに入るサイズの文庫本は、実は日本にしかないメディア。持ち運びしやすいコンパクトさは、電子書籍が台頭してきた今も根強い人気を誇っています。若い世代を中心に、名作を広く廉価で読んでもらいたいという思いからスタートした「集英社文庫」は、2022年5月で創刊45年を迎えました。長年読み継がれているクラシックの名作から人気作家の新刊や話題の映画・ドラマの原作まで、幅広いラインナップを擁しています。

2022年5月から2023年4月までの創刊45周年の記念イヤーには、毎月さまざまなキャンペーンを展開。「小説すばる新人賞」や「すばる文学賞」を経てデビューした集英社出身の作家の新刊をリリースするほか、約30年前に発表された氷室冴子のエッセイ『冴子の母娘草』や北方謙三の初期のハードボイルド、中島らもの『人体模型の夜』、大沢在昌の『黄龍の耳』、山田かまちの『17歳のポケット』など、編集部がセレクトした過去の名作を掘り起こし、新たなエディションとして復活します。過去の名作は今読んでもおもしろいものばかり。カバーを新しくするのはもちろん、解説や編集も新たにし、今の時代に届けていく予定です。

竹内涼真と横浜流星がナツイチのキャラクターに

6月17日(金)からは、毎年恒例の「ナツイチ」が全国約4000軒の参加書店で始まります。夏休みに1冊本を読もうという、1991年にスタートした夏の読書キャンペーンで、今年で32回目を迎えます。キャンペーンキャラクターは、映画『アキラとあきら』にW主演する竹内涼真と横浜流星のおふたり。池井戸潤の原作小説『アキラとあきら』が集英社文庫より好評発売中で、8月26日(金)の映画公開を機にさらに原作も盛り上げていく予定です。

ナツイチ

ナツイチといえば、これまでに松岡修造、内田有紀、広末涼子、蒼井優、AKB48、佐藤健、北村匠海、浜辺美波など、時代を彩る 旬の著名人を起用して話題を呼んできました。さらに2020年からスタートした「よまにゃチャンネル」は、人気声優がナツイチ対象文庫から厳選した作品を朗読する動画をYouTubeで公開し、大きな反響を呼んでいます。

創刊40周年を機に新たに誕生した集英社文庫のキャラクター「よまにゃ」も、毎年キャンペーンを盛り上げています。好みが細分化し、読者層が一様ではなくなってきている今、編集部ではさまざまな人の心に届く複層的なキャンペーンを打ち出しています。

よまにゃ

今年の対象作品は全82点。クラシックの名作はもちろん、村山由佳の「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズ最新刊『てのひらの未来 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season:アナザーストーリー』や、朝井リョウの『発注いただきました!』、金原ひとみの『アタラクシア』、綿矢りさの『生のみ生のままで』上・下などの新刊も注目です。

膨大なストックに光を当てることが使命

集英社文庫が45年の歴史の中で発行した作品数は6,700点あまり。累計発行部数は4億8,000万部近くにも及びます。集英社文庫の使命は著者から作品をおあずかりし、レーベルとしてストックしていくこと。ただし、アーカイブしているだけではせっかくの宝も日の目を見ることはできません。

集英社文庫の強みは、今読むべき話題の新刊はもちろん、時代が変わっても色褪せることのない名著の両輪がそろっていること。「この1冊と出会えてよかった」――。そう思える読書体験を多くの方に提供できるよう、これからもさまざまなキャンペーンを打ち出していきます。

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