2026.09.15
時代を切り取り、面白さを追求する。「週刊プレイボーイ」創刊60周年
1960年代、若者向けの新しい娯楽誌として誕生
“週プレ”の愛称で親しまれている「週刊プレイボーイ」が、2026年10月に創刊60周年を迎えます。
創刊は1966年10月28日。集英社初の男性向け週刊誌として掲げたのは、「国際感覚あふれる週刊誌」でした。海外の文化が若者の憧れだった時代、従来の週刊誌とは違う、新しい感覚の娯楽誌としてスタートしたのです。
創刊期には、表紙に女性の身体と動物を組み合わせたアートワークを採用し、誌面では当時のカルチャーを色濃く反映。アーティストの田名網敬一氏や横尾忠則氏らが参加し、柴田錬三郎氏の連載小説に横尾氏が挿絵を描くなど、写真、アート、文学を組み合わせた企画も掲載されました。
時代とともに内容や表現は変化してきましたが、政治や社会から芸能、スポーツ、カルチャーまで、読者の好奇心に応える幅広いテーマを扱う姿勢は、現在にもつながっています。

(左)アーティスティックかつ遊び心にあふれた創刊号の表紙(右)現在は美麗なグラビアの表紙が目印
グラビア、記事、マンガがつくる“週プレらしさ”
1970年代には、カラー印刷を生かした写真ページが注目されるようになりました。アグネス・ラム氏らの登場もあり、女性を撮影したグラビアが次第に媒体の大きな柱へ。1980年代には松田聖子氏、小泉今日子氏ら、時代を代表するアイドルやタレントが誌面を彩り、発行部数100万部に到達する時代を迎えます。
“週プレ”のグラビアが大切にしてきたのは、モデル(または被写体)の魅力だけではありません。写真家の個性や撮影テーマ、ロケーション、ページ構成まで含め、ひとつの写真作品として仕上げること。その姿勢は現在にも受け継がれ、写真家の仕事や人生に迫るインタビュー連載「グラビアの読みかた―WPBカメラマンインタビューズ―」もWEBサイト「週プレNEWS」にて公開中です。
「週プレNEWS」では本誌記事に加え、WEBオリジナルの記事、マンガ、動画も配信。公式YouTubeチャンネル「週プレChannel」も、2026年9月時点で登録者数144万人を突破しました。

政治や経済からスポーツ、エンタメまで幅広いジャンルのニュースを“週プレ”らしい切り口で報じる「週プレNEWS」
一方、読者に毎号楽しんでもらう役割を担ってきたのが、記事、コラム、マンガです。社会的な内容からエンタテインメントまで、扱うテーマは多岐にわたります。速報性を競うのではなく、誰に話を聞き、どのような場所や視点から見せるのか。独自の切り口を加えることで、“週プレ”ならではの記事に仕立てています。
人生相談は、長く続く名物企画のひとつ。柴田錬三郎氏、今東光氏、開高健氏、石原裕次郎氏、松本人志氏らが歴代の回答者を務め、現在はリリー・フランキー氏が担当しています。
マンガでは、1998年に『キン肉マンⅡ世』の連載を開始。2011年には「週プレNEWS」で『キン肉マン』の新シリーズが始まり、2020年からは紙とWEBで同時連載されています。
グラビアをきっかけに雑誌を手に取り、記事や連載、マンガを毎週楽しむ。この組み合わせが、長く“週プレ”の誌面を形づくってきました。
雑誌の企画をデジタルへ広げる

デジタル写真集をはじめ声優のグラビア&ボイスコンテンツや、メンズのデジタル写真集販売など、幅広い展開が魅力の電子書店「週プレ グラジャバ!」
早い時期からデジタルコンテンツにも取り組んできたのも大きな特徴です。2000年にはグラビアや動画をインターネットで配信するサービス「WPB-net」をスタート(現在はサービス終了)。その後、携帯電話向けサービスやデジタル写真集の販売など、デバイスの変化に合わせて様々な展開へと拡大。現在は、デジタル写真集、週プレ電子版、ここでしか見られないグラビアやムービーが楽しめる定額制サービス「週プレ プラス!」などをグラビアの電子書店的な存在である「週プレ グラジャパ!」に集約しています。集英社のみならず、他の出版社のデジタル写真集も取り扱うなど、出版社の垣根を超えた広がりを見せています。
雑誌の内容をただデジタルへ置き換えたのではなく、雑誌で培った企画を新しい形で届ける。その試みを重ねてきたのが、“週プレ”のデジタル展開なのです。
60周年を次の展開へ
60周年を迎えた2026年には、創刊60周年展の開催(※会期終了)や記念特設サイトの開設をはじめ、写真集の刊行、読者プレゼントなどを実施。これまでの誌面や作品を振り返るだけでなく、新しい形で読者に届ける企画が進められています。
時代に合わせてテーマや表現、届け方を変えながら、「この世のすべてを面白がる」という姿勢を貫いてきた“週プレ”。創刊60周年は、次の展開に向けた新たな節目です。今後の展開にも、ぜひご期待ください。