2021.04.15

シェア

イベント&グッズでファンの「好き」に応えたい 集英社のコンテンツ事業

魅力的なコンテンツを源泉にイベントやグッズを展開

集英社が発行している雑誌や書籍、コミックス。そこには魅力的な作品やキャラクターなど、数多くのコンテンツが存在しています。そのコンテンツを源泉に、イベントやグッズなどを企画・制作しているのがコンテンツ事業部です。出版だけに留まらないコンテンツの魅力をさらに引き出し、ファンの期待に応えるために各編集部と連携しながら事業を展開しています。

当初は宣伝業務の一環としてイベントなどを企画・運営していましたが、2012年に行われた『ONE PIECE』初の展覧会「尾田栄一郎監修 ONE PIECE 展 ~原画×映像×体感のワンピース」や、『ジョジョの奇妙な冒険』 誕生 25周年を記念して開催された「荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展」の反響が大きかったこともあり、新たな事業の形として本格的に始動。当初は3名のスタッフで、2013年にコンテンツ事業部はスタートしました。その後、キャラクターグッズを企画・制作する商品企画部門が合流し、2021年4月現在は約30名のスタッフが多彩なイベントや膨大な数のグッズを手掛けています。

© 尾田栄一郎/集英社

東京・六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーにて開催した「尾田栄一郎監修 ONE PIECE展 ~原画×映像×体感のワンピース」の模様。

日本各地を巡回するだけでなく海外でもイベントを開催

コンテンツ事業部設立後も、漫画の原画展を中心とした展覧会を数多く開催。「りぼん展」や「マーガレット展」、さらに創刊50周年を記念した「週刊少年ジャンプ展」といった雑誌媒体をテーマとした展覧会を企画し、中には東京をはじめ全国各地を巡回する展覧会も多くあります。さらに上述の「ONE PIECE展」は海外でも展開。「ONE PIECE展《原画×映像×体感 航海王 台湾》」と題し、2014年に台湾でも開催しました。

© 池野恋/集英社

© 小花美穂/集英社

「特別展 りぼん 250万りぼんっ子♥大増刊号」の模様。2019年から2021年にかけて全国を巡回しています。

また展覧会以外の取り組みも行っています。2017年から「週プレ酒場」、その後「おとなのジャンプ酒場」として期間限定の飲食店舗も、コンテンツ事業部が運営していました。女性誌関連では、占いトークイベントや料理のワークショップといったオンラインセミナーの企画運営も手掛け、ファンと時代のニーズに合わせた取り組みを続けています。

ファンファーストの視点でイベントやグッズを企画

ファンの方々にイベントを存分に楽しんでいただくためには、グッズも欠かせない要素です。イベントや展覧会を楽しまれたお客様に、その場で魅力的なグッズを提供し、満足度をさらに高めていただきたいという考えのもと、コンテンツの魅力を活かしたグッズの製造・販売を行い、イベントと一体化した楽しみ方を提供しています。

こうしたグッズ展開においては、「JUMP SHOP」や「ONE PIECE 麦わらストア」などの常設型実店舗や、オンラインストア「ジャンプキャラクターズストア」などで販売している商品企画のノウハウが活かされています。イベントとグッズ、2つのセクションが1つの部内に共存していることが、大きな強みとなっています。
イベントとグッズをどのように提供することがベストなのか? より面白く魅力的に届けるために何ができるのか? そのためには作品の特性を把握し、ファンのニーズをくみ取ることが重要です。原画の美しさを商品に生かしたりキャラクターを前面に押し出したり、コンテンツごとに打ち出すべき特徴や魅力は異なります。

「JUMP SHOP」で販売されているグッズの数々。近年はアクリルフィギュアや缶バッジなどが人気で、それに加えて作品の世界観を取り入れたグッズも人気となっています。

これからもファンの「好き」に応えるモノを提供していく

コロナ禍においては、いくつものイベントが延期を余儀なくされました。そんな中グッズに関しては、多くの方々にオンラインショップを利用していただいたことで、多少なりとも満足していただいたのではと考えています。2020年夏頃から少しずつですがイベントを開催できるようになり、また実店舗のショップも営業を再開しています。

そして2021年4月23日からは「週刊少年ジャンプ」で連載中の『僕のヒーローアカデミア』の初の原画展「僕のヒーローアカデミア展 DRAWING SMASH」が森アーツセンターギャラリー(東京・六本木ヒルズ)で、さらに2021年6月12日より『キングダム展 -信-』(東京・上野の森美術館)が開催されるなど、続々と新しいイベントが控えています。

新型コロナウイルス感染症収束後を見据えながら、コンテンツ事業部は引き続き、挑戦していきます。コロナ禍による自粛生活などによって、ファンのコンテンツに対する「好き」という気持ちがより強くなっていると肌で感じているからこそ出た思いです。
その「好き」の先にあるもの、ファンの方々が観たいものや欲しいものを提供することがコンテンツ事業部の仕事なのです。

一覧に戻る