書誌情報
集英社インターナショナル
熊楠と幽霊(インターナショナル新書)
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著者
あらすじ・概要
知の巨人・南方熊楠は、熊野の山中での幽体離脱や、夢で父親に珍種の生えている場所を教わるなど、奇妙な体験をくりかえした。アメリカ留学時代には当時流行していた心霊術にも関心をもち、文献を買い集め、日記にも怪光を見た記述、予知めいたメモ、おかしな夢の記録が残っている。論考や雑誌記事には、世界各地の妖怪の比較、呪いや魔除け、幽霊、魂の入れ替わり、残虐な伝説についての文章が多数ある。それらの資料から、熊楠が幽霊や妖怪をどう考えていたのかを探ってみる、渾身の意欲作。サントリー学芸賞受賞後、第1作!
第一章 幽体離脱体験
第二章 夢のお告げ
第三章 神通力、予知、テレパシー
第四章 アメリカ・イギリスの神秘主義と幽霊
第五章 イギリス心霊現象研究協会と帰国後の神秘体験
第六章 熊楠の夢
第七章 親不孝な熊楠
第八章 スペイン風邪、死と病の記録
第九章 幽霊や妖怪の足跡を追う
第一〇章 水木しげる『猫楠』と、熊楠の猫