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集英社インターナショナル
オウム真理教の子どもたち 知られざる30年(集英社インターナショナル)
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あらすじ・概要
1995年にオウム真理教が起こした地下鉄サリン事件の後、山梨県旧・上九一色村の教団施設から信者の子ども53人が保護された。親から離され、悪臭が漂う第10サティアンで生活していた子どもたちは、あれからどんな人生を歩んだのか。今の日常生活にもカルトの教義や修行の記憶が影を落としているのか――。子どもが保護された山梨県の児童相談所の記録2800点を入手し、大人になった当事者たちに会いに行くと、「オウムの子」の苦難の30年が浮かび上がってきた。
はじめに 第1章 甲府放送局に眠っていたオウム資料
オウムの子、30年ぶりに上九一色村へ
「歴史的な出来事」でいいのか
見落としていた事実
山梨の児相に保護された53人
28年前のNHK番組
取材を困難にする「時間の壁」
大きく変化した子どもの絵
忘れられない90日間
後世に残された記録を求めて
第2章 開示された児童相談所の記録の衝撃
2800点の記録を読み込む
厚生省の研究のためだった
悪臭がする第10サティアン
警察から突然の要請
いちばん長い日
ほぼ全員が「顔色不良」
風呂の湯が真っ黒に
「カビまんじゅう」も食べていた
マインドコントロールの影響
「オウム日誌」に記された言動と人間関係
勝てなかった「甘い」誘惑
麻原逮捕のニュースを見て
全国に散った子どもの行方
第3章 オウムの子PART(1)「現世」で生きていく葛藤を抱えて
ようやくたどり着いたオウムの子
児相に残っていた「相談記録」
母親を名字で呼んだ
隠して捨てた「カビそば」
「破戒」をチクる「子ども班」
神のような教祖を信じて
『セーラームーン』は面白かった
オウムの世界が崩壊した日
「オウムにいたことは言ってはいけない」
教義に反して荒れた中学時代
「ポア」を疑い、尊師に失望
安心した越谷のオウム道場
オウム反対の住民運動を横目に
母を困らせようと自傷
“普通”じゃなくてもいい
「オウム3世」とそしられる恐怖
宗教やスピリチュアルに近づかない
オウム幹部死刑と安倍元首相銃撃事件
一時保護されたときが0歳
被害者でもあり、加害者でもある
第4章 オウムの子PART(2)妻にも子どもにもウソをつく
直接話す機会を待つしかない
「自宅には来ないように」
中学生でLSDを飲んだ
子どもだったから悪くない
親と断絶して人生リセット
家族にウソがバレる恐怖
第5章 オウムの子PART(3)忘れられない出家生活とオウムの教義
今も後継団体に所属する
「充実」していたサティアン生活
「お世話係」にすぎなかった父親
サリン事件のことは「考えない」
母親に渡している教団の会費
「役に立つ」教義は信じる
教団が上で、社会は下
家族を持つイメージが描けない
第6章 出家した人生を後悔したくないオウムの子の母
全財産を寄付したシングルマザー
親子の決定権は教団に
孫のおかげで脱会を決断
娘の人生を困難にしたけれど
終章 見捨てられたオウムの子の行く末
支援は何もなかったのか
埋もれた「厚生科学研究」
研究は秘密裏に進められた
報告書に書かれた「宗教的虐待」
鳥取県の開示記録から
幻のカルト研究センター(仮称)
オウムの子、児相職員と再会する
今からでも支援は遅くない
「カルトの子」へのまなざし
あとがきにかえて