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ヌードがわかれば美術がわかる

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著者

著者:布施 英利

あらすじ・概要

古代ギリシャでは、男性神の像はヌード(全裸)であったが、ヴィーナスなど女神像は服を着ていたという。そのヴィーナスがなぜ紀元前4世紀に服を脱いだのか? ヌードが美術の一大テーマになった理由は? 美術のヌード作品はなぜ見るものに恥ずかしさや後ろめたさを抱かせないのか? ヌードをめぐる美術史と時代ごとのヌード観の変遷を辿るうちに、どんどん美術がわかってくる!

内容例●ヴィーナスは突然、裸になった!? ●ルーブル美術館でツートップの人気を誇る『ミロのヴィーナス』とダ・ヴィンチの『モナリザ』、ヌードをキーワードにして眺めると不思議な共通点が浮かび上がってくる●ミケランジェロやロダンの「彫刻=3Dヌード作品」における筋肉・骨格の精密な描写と両性具有のイメージ●マネとティツィアーノの紙一重の表現●藤田嗣治のヌードに影響を与えたモディリアーニと黒田清輝●ピカソの『アビニヨンの娘たち』が5人の女性のヌードである理由 ●ラブドールが美術になった現代日本美術

養老孟司氏推薦

目次より
第一章 なぜ美術館にはヌードがあるのか
母としてのヌード/両性具有のヌード

第二章 ヌードの歴史I 古代ギリシア美術
古代ギリシアのヴィーナス/サモトラケのニケ/ミロのヴィーナスI

第三章 ヌードの歴史II ルネサンス美術
ボッティチェリ/ミケランジェロ/北欧のヴィーナス

第四章 ヌードの歴史III 近代美術
ロダン/モディリアニ/藤田嗣治

第五章 ヌードのための人体解剖学
久米桂一郎の人体解剖図 筋肉/骨格

【著者略歴】
布施英利(ふせひでと)
美術批評家、解剖学者。1960年、群馬県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科・博士課程修了(学術博士)。東京大学医学部助手(解剖学)などを務める。大学院時代に最初の著作となる『脳のなかの美術館』(筑摩書房)を出版。以来、自然、人体、脳、死生観などをテーマに芸術や社会との関連性を問う。『死体を探せ! 』(法蔵館、のちに角川ソフィア文庫)、『構図がわかれば絵画がわかる』『色彩がわかれば絵画がわかる』(ともに光文社新書)、『新編 脳の中の美術館』(ちくま文庫)、『人体 5億年の記憶: 解剖学者・三木成夫の世界』(海鳴社)など約50冊の著作を発表している。

青春と読書kotoba掲載