書誌情報
インターナショナル新書
お釈迦さま以外はみんなバカ
ご購入
著者
あらすじ・概要
震災の時も酒のことしか頭にない落語家/ラブホスタッフによる文章指南/大阪おばちゃん語で憲法を表現すると/名作を2秒で読めるか?/偶然57577になった文章……。
稀代の読書家である作家だからこそ見つけられた、思わず唸る表現や、クスッと笑えることばの数々。書いた本人さえも気付いていない、秘められた意味まで深掘りしていく
本書を開けば、新しい発見があること間違いなし!
【目次より抜粋】
まえがき
第1章 文章自体が「踊り念仏」
三十一文字のラヴレター/キラキラネーム(もしくはDQNネーム)についての考察/お父さん、だいじょうぶ? だいじょうぶ……じゃないかも/姉ちゃん、ごめん!/「ラブホの上野さん」の文章指南/いちばんの天才は「偶然」だった/「大阪おばちゃん語」が世界最強なんやて/さあ、クエスチョン!/毎度馬鹿馬鹿しいお笑いを/まど・みちおさんから おてがみ ついた/なんてったってアイドル……アイドル?/「ジャギュア」の衝撃
第2章 太腿といふ指定席
オジーに訊け!……いや、訊かない方がいいかも/地名(のキラキラ化)に関する考察/たかが比喩、されど比喩/実篤さん、みつをさん、そして、いまは、修造さん!/ちょっと、色の話ですが/不採用!/真夜中の俳句/世界の名作を2秒で読めるか?/世界一素敵な書店はどこにあるかしら?/こんな研究をしています、マジですから……/もし武田信玄の時代にインターネットがあったら/オノ・ヨーコ、半世紀ぶりの贈り物/赤ちゃんの言い分/パン屋さんの前に置かれた黒板に彼は毎日、ことばを書きつけた
第3章 穴があくほど見る……君の視線はレーザー光線か!?
お釈迦さま以外はみんなバカ/学名に気をつけろ!/辞書は引くものでも、読むものでもない、作るものだ!/語源な話/変わった本/校正畏るべし/こんな単位、あんな単位/正式な? 名前/雨、風、雲のことば/(誰も知らない)ことわざ大全集/翻訳できない 世界のことば
第4章 接吻されて汚れた私
人生相談してみる?/日常の中にひそむ、素晴らしいなにか/大正時代の身の上相談/オヤジの時代が始まる……のかもしれない/ババァ、ノックしろよ!……じゃなくて、お母さん、ごめん、ドアを開ける前に絶対ノックしてね、だって、おれ……
【著者略歴】
高橋 源一郎(たかはし げんいちろう)
作家。明治学院大学教授。1951年、広島県生まれ。横浜国立大学経済学部中退。『優雅で感傷的な日本野球』で三島由紀夫賞、『日本文学盛衰史』で伊藤整文学賞、『さよならクリストファー・ロビン』で谷崎潤一郎賞受賞。著書に『ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた』(集英社新書)、『ぼくらの民主主義なんだぜ』(朝日新書)、編書に『読んじゃいなよ!――明治学院大学国際学部高橋源一郎ゼミで岩波新書をよむ』(岩波新書)など。