書誌情報
随筆/ノンフィクション/他
砂漠にごみを撒く男
ご購入
著者
あらすじ・概要
◆アフリカで起こった驚愕の実話を描くノンフィクション!
◆砂漠にごみを撒いたら、森が生まれた!?
◆武器でも援助でもない。ごみが人々を救った!
◆不毛の地で起こった奇跡のような生命の循環と、常識を覆す驚きの事実!
【あらすじ】
1984年、エチオピア大飢饉の映像を目にしたひとりの少年。その衝撃は胸に刻まれ、25年後、彼は研究者としてアフリカ・ニジェールの砂漠化に立ち向かう。
京都大学の大山修一教授が挑んだのは、誰もが眉をひそめるような方法だった。
「砂漠にごみを撒く」
常識では考えられないその実験の先で、大山は次々と驚くべき事実を発見していく。害虫と忌み嫌われてきたシロアリは土壌を育み、砂漠化の原因とされてきた家畜は森を再生する重要な担い手だった。そして、シロアリはプラスチックごみにまでも思わぬ関わりを見せていた。
ごみを撒く。
シロアリが集まる。
土がよみがえる。
草が生える。
家畜が集まる。
種が運ばれる。
やがて森になる。
誰も信じなかった「ごみから始まる生命の循環」が、不毛の大地を緑へと変えていったのだ。
しかし、その道のりは決して平坦ではなかった。行政の無関心、人々の偏見、度重なる干ばつ、慢性的な資金不足、さらにはクーデター。次々と襲いかかる困難に翻弄されながらも、大山は持ち前の行動力と前向きさで挑戦を続ける。
やがて緑化プロジェクトは現地の人々を巻き込みながら発展し、砂漠化対策にとどまらず、民族間の対立を和らげ、人々の暮らしを支える仕組みへと成長していく。そしてついには、ニジェール政府公認の緑化手法として認められるまでになる。
「ごみは問題ではない。資源だった。」
世界の常識を覆した発見と、ひとりの研究者の執念が生んだ希望の実話。環境、食糧、貧困、紛争という人類共通の課題に挑んだ感動のノンフィクション。
【著者略歴】
大山修一
1971年、奈良県生まれ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授、人間文化研究機構 総合地球環境学研究所教授。中南部及び西アフリカの農村における人々の暮らしや環境について調査・研究を行う。特に西アフリカのサヘル帯では長年にわたり砂漠化の防止、緑化の実践をめざして現地調査を続けている。2023年に第31回松下幸之助花の万博記念奨励賞を受賞。