書誌情報
随筆/ノンフィクション/他
アティカス、冒険と人生をくれた犬
ご購入
著者
あらすじ・概要
ミニチュア・シュナウザーのアティカスと、高所恐怖症の太った中年男トム。
あり得ないコンビが冬季2シーズンで147峰を制覇! チャリティ冬山登山を成功させた。
人生を変えた犬との友情、自然のすばらしさを描いた心温まる感動の実話!
犬のかわいらしさ、登山の醍醐味も味わえるこのノンフィクションは、全米から熱い支持を受け、ニューヨークタイムズベストセラーリスト入り。その後もロングセラーとなっている。
野口健さん(アルピニスト)推薦!
〈ふたり〉は一緒に山に登って、
かけがえのないパートナーになった。
【内容】
アメリカ東部、ニューベリーポート。ひとりで新聞を発行する著者トムは、独身の太った中年男だ。ひょんなことから犬を飼い、初めて念願の家族を得る。
ミニチュア・シュナウザーのアティカスとホワイト山地で登山をはじめると、ふたりともたちまち夢中になった。アティカスはトムを先導し、山頂で悠然と景色を堪能する。
山に通い、自然のすばらしさや冬山の試練を経験するうちに、疎遠だった父親との距離も少しずつ近づいてきた。
やがて友人のがんをきっかけにチャリティ登山に挑み、1シーズンで1200メートル以上の冬山、81峰登頂を成し遂げる。小型犬が危険な冬山に果敢に挑む姿は人々の感動を呼び、多くの寄付が集まった。そんな折り、アティカスの様子がおかしくなる――。
アティカスのおかげでどんどん変わる人生。トムは次の一歩を踏み出した。
【著者プロフィール】
トム・ライアン(Tom Ryan)
1961年生まれ。アメリカのマサチューセッツ州ニューベリーポートで、〈アンダートード〉紙を立ちあげ、10年以上編集発行に携わる。2007年、愛犬のアティカスとともにニューハンプシャー洲ホワイト山地へ引っ越す。5年間でアティカスと標高1200メートル以上の山450峰を制覇。自身のブログや新聞等でアティカスとの体験を執筆している。2017年3月に“Will's Red Coat: The Story of One Old Dog Who Chose to Live Again"を刊行。
【訳者プロフィール】
金原 瑞人(かねはら みずひと)
法政大学教授・翻訳家。1954年岡山市生まれ。児童書、ヤングアダルト小説からノンフィクションまで500点以上を翻訳。訳書に『不思議を売る男』(偕成社)、『豚の死なない日』(白水社)、『青空のむこう』(求龍堂)、『国のない男』(中公文庫)など。エッセイ、日本の古典の翻案、ブックガイドの監修、書評なども手がける。
井上 里(いのうえ さと)
翻訳家。1986年、宮崎県生まれ。訳書に〈サバイバーズ〉シリーズ(小峰書店)、『わたしはイザベル』(岩波書店)、〈イザドラ・ムーン〉シリーズ(静山社)など多数。