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生きて還る完全試合投手となった特攻帰還兵 武智文雄

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著者

著者:小林 信也

あらすじ・概要

戦後のプロ野球を彩った知られざる名投手の生涯!

プロ野球史上二人目の完全試合を達成した武智文雄という投手がいた。

16歳、戦争によって甲子園大会は中止。野球を諦め、予科練に入る。
「桜花」特攻隊から奇跡の生還。再び野球の世界へ。
プロ野球史上二人目の完全試合を達成。
同じ年、娘の誕生日に前人未踏の「二度目の完全試合」まで「あと二人」……。
チーム消滅の危機には、奇跡の大逆転劇を演じる立役者に……。
近鉄の投手コーチとして教え子の佐々木宏一郎が完全試合達成、
弱小球団にいて、何度も奇跡を起こした、
プロ野球史上、最も無名な大投手!

戦争に生き残り、野球の世界に戻ってきた男の軌跡を描く――
もう一つの戦後史、もう一つのプロ野球史を発掘するスポーツノンフィクション!

野村克也氏推薦!
「打てそうで、打てない。結果は4打数ノーヒット。文さんは、そういう投手だった」

野球は「生きてホーム(家)に還る」スポーツ。
その魅力を余すところなく描く痛快な人物伝。

【目次より】
序章 ゼロ戦で還ってきた男
第一章 野球との出会いと訣別
第二章 桜花特攻隊
第三章 愚連隊
第四章 自由を許す
第五章 完全試合
第六章 幻の完全試合
第七章 近鉄消滅の危機
第八章 文雄の還る家

【著者プロフィール】
小林信也(こばやし・のぶや)
1956年、新潟県長岡市生まれ。雑誌『POPEYE』および『Number』編集部を経てフリーランス。ノンフィクションやエッセイの執筆、単行本の企画構成を手がける。東京武蔵野シニア(中学硬式野球)監督。近著は『「野球」の真髄 なぜこのゲームに魅せられるのか』(集英社新書)。テレビ、ラジオのコメンテーターとしても活躍中。