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驚くべき日本美術

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著者

著者:山下 裕二著者:橋本 麻里

あらすじ・概要

「君たちは日本美術について何も知らない──どれだけ鋭く見るか! 」(山下裕二)

敷居が高い、難しいと思われている日本美術。だが少年マガジンの表紙で〝美術〟と出会い、つげ義春のマンガに衝撃を受けて美術史家になった著者・山下裕二流の日本美術の見方・楽しみ方を知れば日本美術はもう怖くない!
縄文土器から現代アートまで《日本美術を知識にとらわれず「いまここにあるもの」として鋭く見る方法》を愛弟子・橋本麻里が徹底的に聞く!

山口晃氏(画家) 推薦!
「ズバッと出会い ぐいぐい見る 日本美術正攻法! 」
水墨画から、屏風、茶碗、建築、明治工芸、マンガ、現代美術まで、国宝8点、重文7点を含む名品30点以上をカラー掲載。《この線》《この色》《この空間》── 驚くべき日本美術の名品の見所はここだ!

(「もくじ」より抜粋)
〈第一部 日本美術を「見る」ということ〉
●雪舟にアクセスするパスワード「乱暴力」
●美術は人為的な操作の構造を見て面白いと思う芸術
●名画の実物を見るのは芸能人の実物に会う楽しみと似ている
●部屋の中に宇宙をつくり出そうとするのが日本美術
●茶碗は飲んでみなくては本当には分からない─長次郎と光悦
●文脈─会田誠と村上隆の違い
●縄文─東照宮─永徳─明治工芸VS.弥生─桂離宮─利休─柳宗悦
●宅配便で届いたらうれしいか迷惑かで、かなりの価値判断ができる
〈第二部 日本美術との出会い方〉
●横尾忠則からつげ義春へ
●安土城が残っていたら日本美術史が変わる
●精密に見る訓練
●南画、文人画は当時の現代美術
●赤瀬川原平という稀有な才能との出会い
●日本美術応援団
●岡本太郎が死んだ日
●茶道への反発と千利休

著者略歴
●山下裕二(やました ゆうじ)
美術史家・明治学院大学教授。1958年生まれ。東京大学文学部美術史学科卒業、同大学院修了。専門の室町時代の水墨画にとどまらず、縄文から現代美術まで、歴史に埋もれた作家の再評価や、価値の定まらない作品の発掘を行い、その普及に努めている。著書に『日本美術の20世紀』(晶文社)、『岡本太郎宣言』(平凡社)、赤瀬川原平との共著に『日本美術応援団』(ちくま文庫)ほか多数。

●橋本麻里(はしもと まり)
ライター・エディター。1972年生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。明治学院大学・立教大学非常勤講師。『芸術新潮』『BRUTUS』『和樂』などへの寄稿のほか、高校美術教科書の編集・執筆も手掛ける。著書に、『日本の国宝100』(幻冬舎新書)、『変り兜 戦国のCOOL DESIGN』(新潮社)、『京都で日本美術を見る』(集英社クリエイティブ)、「ShungArt」(小学館)など多数。