書誌情報
集英社文庫(日本)
掌に眠る舞台
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あらすじ・概要
「だって人は誰でも、失敗をする生きものですものね。だから役者さんには身代わりが必要なの。私みたいな」
交通事故の保険金で帝国劇場の『レ・ミゼラブル』全公演に通い始めた私が出会った、劇場に暮らす「失敗係」の彼女。
金属加工工場の片隅、工具箱の上でペンチやスパナたちが演じるバレエ『ラ・シルフィード』。
お金持ちの老人が自分のためだけに屋敷の奥に建てた小さな劇場で、装飾用の役者として生活することになった私。
演じること、観ること、観られること。ステージの此方と彼方で生まれる特別な関係性を描き出す、極上の短編集。
■著者略歴
小川洋子 (おがわ・ようこ)
1962年岡山県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。88年『揚羽蝶が壊れる時』で第7回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。91年『妊娠カレンダー』で第104回芥川龍之介賞、2004年『博士の愛した数式』で第55回読売文学賞と第1回本屋大賞、同年『ブラフマンの埋葬』で第32回泉鏡花文学賞、06年『ミーナの行進』で第42回谷崎潤一郎賞を受賞。07年フランス芸術文化勲章シュバリエを受章。13年『ことり』で第63回芸術選奨文部科学大臣賞、同年第4回早稲田大学坪内逍遥大賞、20年『小箱』で第73回野間文芸賞、21年第69回菊池寛賞を受賞。同年紫綬褒章を受章。26年『サイレントシンガー』で第67回毎日芸術賞を受賞。『約束された移動』『遠慮深いうたた寝』ほか著書多数。