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集英社オレンジ文庫

京都岡崎、月白さんとこ花舞う春に雪解けを待つ

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著者

著者:相川 真装画:くじょう

あらすじ・概要

【春の訪れ。みんなで桜を観にいこう、という約束は……!】
京都岡崎。月白邸。
庭の桜がほんの少しほころび始めた。
茜とすみれの父が亡くなって一年、そして、姉妹が月白邸に住むようになって半年がたとうとしていた。
月白邸の主で若き天才日本画家の名をほしいままにしつつも人嫌いの久我青藍と、出入りの絵の具屋で太陽のようにあたたかな人柄の紀伊陽時とともに、家族のような絆を感じながら、茜とすみれは日々を暮らしていた。
そんなある日、月白邸とかつて取引のあった扇骨屋、海里の依頼で青藍は、岡崎の古い洋館、通称『鳳凰館』に障壁画を納める。
鳳凰館のかつての持ち主の知り合いである少年・結紀人に「その絵はニセモノだ」と言われた青藍を手伝い、茜は共に鳳凰館の「本当の姿」をさがすのだが…!?(「鳳凰館の夕暮れ」)
そして、月白邸のみんなでお弁当をもってお花見に行こうとしていた矢先、茜が倒れて…?(「すみれのさくら」)
青藍と珠貴、相容れないままの兄弟が、父・宗介が人知れず描いていた絵を見つけて…?(「春嵐と蒼翠」)
〈色々〉家族の、はんなりほっこり物語、春の章!