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集英社新書

終わらぬ「民族浄化」 セルビア・モンテネグロ

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著者

著者:木村 元彦

あらすじ・概要

報道されることのない3000人の行方不明者コソボ空爆後の六年間を渾身ルポルタージュ!
 一九九九年のNATO軍の空爆により、コソボ紛争は公式には「終結」したことになっている。しかし現地では、セルビア系の民間人が三〇〇〇人規模で行方不明になるなど、空爆前とは違った形で「民族浄化」が続き、住民たちは想像を絶する人権侵害の危機にさらされている。また、空爆による劣化ウラン弾の被害は甚大で、すべての回収には一〇〇年を要するという。
 本書は、空爆終了後六年間にわたって現地に通い続けた唯一のジャーナリストが、九・一一やイラク戦争の開始以降ほとんど報道が途絶えてしまったセルビア・モンテネグロの現状を告発した、渾身のルポルタージュである。

[著者情報]
木村 元彦 (きむら ゆきひこ)
 一九六二年愛知県生まれ。中央大学文学部卒。ノンフィクション・ライター、ビデオ・ジャーナリスト。疾走プロダクションを経てフリーに。アジア・東欧の先住民族問題を中心に、「Number」や「PLAYBOY」などに数多くの記事を寄稿。著書に『誇りードラガン・ストイコビッチの軌跡』『悪者見参ーユーゴスラビアサッカー戦記』など。