書誌情報
集英社インターナショナル
人類1万年の歩みに学ぶ 平和道(インターナショナル新書)
著者
あらすじ・概要
人類はどのように平和を希求し、その可能性を探ってきたのか。非攻と兼愛を説いた墨子、国際法の父グロティウスの生命尊重、哲学者カントが夢見た永遠平和、軍人作家ユンガーの平和論、原子爆弾を可能にした科学者ハーンの苦悩、日本史のなかの平和志向……。ノンフィクション作家の著者がキュレーターとなり、古今東西、平和実現のための数々の試みをつなぎ合わせ、現代人に求められる“平和道”を提示する。
序 章 本書の目指すところ
第一章 古代のあちこちで平和を叫ぶ 非攻と兼愛を説いた墨子~セックス・ストライキで平和実現を考えたアリストパネス~イエス・キリストと非暴力の教え
第二章 剣よりも言葉を キリスト教の正戦論~イスラム教のジハード=努力~異教徒の説得を目指したラモン・リュイ
第三章 人権拡大、国際法、そして永遠平和 先住民の権利を認めたビトリア~国際法の父グロティウスの生命尊重~哲学者カントが夢見た永遠平和
第四章 戦争は“魅力的”なのか 文化的暴力」の罠~戦争を讃え続けたマリネッティ
第五章 死者たちを思えばこそ ナショナリズムとはなにか~第二インターナショナルの試み~軍人作家ユンガーの平和論
第六章 メイド・イン・ジャパンの平和志向 神話から幕末まで~内村鑑三の現代性
第七章 科学技術の戦争協力 毒ガス戦を正当化した科学者フリッツ・ハーバー~原子爆弾を可能にしたオットー・ハーン~正戦論者(?)アインシュタイン~文明人はどう生きるか
終 章 二一世紀の平和道(付録 今日から使える実践平和道三ヵ条)
あとがき
引用文献・主要参考文献
※文中敬称略
