書誌情報
集英社インターナショナル
日本語はひとりでは生きていけない(集英社インターナショナル)
著者
あらすじ・概要
日本語は、いつも上位言語を欲してきた。
その歴史は、漢字への原点回帰と反発、英語への憧憬と揺り戻しという相克の歴史だ。
ヤマト王権による漢字導入と漢文公用語化から、『古今和歌集』『平家物語』『梁塵秘抄』などの古典を検証し、英語やフランス語を国語にしようとした森有礼や志賀直哉の真意に迫る。
そして現代。アメリカ語の影響下で新たな文体を獲得した村上春樹、歌詞に五か国語を織り交ぜる桑田佳祐…。その時代の中国・欧米との距離感に即し変化する、日本語の魅力を語る。
序章 「勝手にシンドバッド」の衝撃
第一章 国語をフランス語に
第二章 国語を英語に
第三章 古代日本の選択と「日本語」の宿命
第四章 「和魂漢才」の古代日本
第五章 日本初の言文一致文体
第六章 「真名(まな)」&「仮名(かな)」コンビ結成
第七章 「話し言葉スタンダード」の登場
第八章 どこまでが「日本語」?
第九章 「標準」争奪戦
第十章 正書法と「やまとだましい」
第十一章 シンクロニシティ一九七八
終章 「あそび」の未来――「歌謡」とともに
