書誌情報
集英社インターナショナル
妊娠したら、さようなら――女性差別大国ニッポンで苦しむ技能実習生たち(集英社インターナショナル)
著者
あらすじ・概要
ベトナム人の失踪が相次ぎ、「奴隷労働」と国際的に批判された外国人技能実習制度。その廃止は決まったが、近年は技能実習生が孤立出産に追い込まれ、赤ちゃんの死体を遺棄する事件が続く。なぜ悲劇は繰り返されるのか? 新制度が始まれば、もう起きない? マタハラが許されない今、妊娠が罪であるかのように職を追われ、帰国させられる数多くのベトナム人女性。寄る辺なく悲しみや苦しみを抱えた妊婦のために戦い、新しい「いのち」の誕生を支えてきた女性僧侶による、慈悲の記録。
はじめに――繰り返される悲劇
第1話 ベトナム戦争からの仏縁と増える位牌
第2話 行き場を失う遠距離恋愛の二人
第3話 「妊娠は病気」 だから働けない?
第4話 児童相談所に赤ちゃんを奪われて
第5話 技能実習生の“味方”が助けてくれない
第6話 介護士を目指す留学生の“違反”
第7話 日本の大人に騙されたシングルマザーの涙
第8話 「妊娠したら帰国」 という呪文
最終話 新制度で悲劇を繰り返さないために
あとがき
