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集英社インターナショナル

最も危険なアメリカ映画 『國民の創世』から『バック・トゥ・ザ・フューチャー』まで(集英社インターナショナル)

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著者

著:町山智浩

あらすじ・概要

暴走するアメリカ民主主義──その「原型」はハリウッド映画の中にあった! 「トランプ現象」は突然起きたものではない。それは言うなればアメリカ建国のときからの「病巣」であり、それを誰よりも鋭く見抜いていたのが映画人たちだったのだ。いま、映画を語らせれば右に出る者はいない町山智浩がその蘊奥を尽くして語る「映画から見たアメリカの病理」。その深層に触れたとき、あなたはきっと戦慄するであろう。ハリウッドが封印しつづけた米国の恥部とは? 映画史上最高の傑作がKKKを蘇らせた? ディズニーが東京大空襲をけしかけた? トランプは60年前に映画で予言されていた? 映画評論家町山智浩のライフワーク、ついに結実!

第1章 KKKを蘇らせた「史上最悪の名画」 『國民の創生』
第2章 先住民の視点を描いた知られざるサイレント大作 『滅び行く民族』
第3章 ディズニー・アニメが東京大空襲を招いた? 『空軍力による勝利』
第4章 封印されたジョン・ヒューストンのPTSD映画 『光あれ』
第5章 スプラッシュ・マウンテンの「原作」は、禁じられたディズニー映画 『クーンスキン』『南部の唄』
第6章 ブラックフェイスはなぜタブーなのか 『バンブーズルド』『ディキシー』
第7章 黒人教会爆破事件から始まった大行進 『4リトル・ガールズ』
第8章 石油ビジネスとラジオ伝道師 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『エルマー・ガントリー 魅せられた男』
第9章 金はやるから、これを絶対に映画化しないでくれ! 『何がサミーを走らせるのか?』
第10章 ポピュリズムの作り方 『群衆』
第11章 リバタリアンたちは今日も「アイン・ランド」を読む 『摩天楼』
第12章 「普通の男(コモン・マン)」から生まれるファシズム 「群衆の中の一つの顔」
第13章 マッカーシズムのパラノイア 『影なき狙撃者』
第14章 アメリカの王になろうとした男ヒューイ・ロング 『オール・ザ・キングスメン』
第15章 インディの帝王が命懸けで撮った「最も危険な映画」 『侵入者』
第16章 なぜ60年代をアメリカの歴史から抹殺したのか 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『フォレスト・ガンプ』
あとがき