書誌情報

集英社文庫

かくも甘き果実

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試し読み

著者

著:モニク・トゥルン翻訳:吉田恭子

あらすじ・概要

“ここではないどこか”を求めつづけ世界を放浪し、最後には日本で「明治の文豪・小泉八雲」となった男ラフカディオ・ハーン。彼の人生に深く関わった3人の女性が、胸に秘めた長年の思いを語りだす。生みの母ローザ・アントニア・カシマチは1854年、故郷への帰路の途中アイリッシュ海を渡る船上で、あとに残してきた我が子の未来を思いながら。最初の妻アリシア・フォーリーは、新聞記者の夫との別離を乗り越えたのち、1906年のシンシナティでジャーナリストの取材を受けながら。2番目の妻小泉セツは永遠の別れのあと、1909年の東京で、亡き夫に呼びかけながら。――ジョン・ドス・パソス賞受賞の注目作家が、女性たちの胸の内を繊細かつ鮮やかに描いた話題作。

エリザベス・ビスランド(1861―1929) 1906年、ニューヨーク
ローザ・アントニア・カシマチ(1823―1882) 1854年、アイリッシュ海
エリザベス・ビスランド(1861―1929) 1906年、ニューヨーク
アリシア・フォーリー(1853頃―1913) 1906年、シンシナティ
エリザベス・ビスランド(1861―1929) 1906年、ニューヨーク
小泉セツ(1868―1932) 1909年、東京
エリザベス・ビスランド(1861―1929) 1906年、ニューヨーク
謝辞
訳者あとがき