書誌情報

集英社文庫

普段着の生きて行く私

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著者

著:宇野千代

あらすじ・概要

「どういう訳か知らないが、世の中の人は、私のこれまでして来たことを、男性遍歴、男性遍歴と言っているのであるが、それは大間違いである。私は遍歴どころか、男性に捨てられて捨てられて、失恋し通しで生きて来たのである。世間の人の言うことくらい、当てにならないものはない……」――宇野千代が日々の出来事、夫婦のこと、故郷への思い、友人との絆、仕事やおしゃれへの情熱、そして老いまでを、自由奔放で前向きな人生観を交えてユーモラスに綴る珠玉のエッセイ集!

浮気をして好いですよ
那須へ来た醍醐味
或る葬儀
厭離庵の紅葉
面白かった一日
それは親孝行以上の精神である
私は偉い人だから大食い
朝起きると私は
好奇心をまる出し
あの安堵した深い眠り
私の楽屋もある
百歳には百歳としてのお洒落
忽ち解消できる
尾崎士郎さんのような
人の好意はそのまま
瓢箪かぼちゃと岩国産の蓮根
勿体ないので
私の手相を見たい
私の本箱
惜しいものを贈る
北原武夫の夢
神聖な土俵の上
自然にころりと
良人の浮気と老後の心配
どれだけ男らしいか
何でも可愛がってやると
内証で白状すると
私の大好物であった
それも仕合わせへの種蒔きか
悪いものは見ない
私は桜の花が好き
見ず知らずの客には
私の真似をしないで
豪華ではなくても
現状を変更することを
曲り屋に吃驚仰天
最短距離に縮めて
圧力釜を使え使え
神さまか仏さまか
文明人の義務
それほど苦にはならない
凡て尊敬することだ
どこか抜けている
竜村さんと鯨
まだ恋愛をするか
私とストレス
おばあちゃん鯨は長命
ぴたりと苺が来る
秩父の織物と石
唐津焼の陶工か
赤い褌の若い衆
子供にまで伝わる
肩の力を抜いて
自然に反する小便
私はそんな努力をしなかったが
こんど家を建てたら
これぞ大団円である
いつでも虚勢を張って
何れもキザっぽい姿で
趣味は仕事
色っぽい着物
私はどうか
再演された名古屋の初日
全身が桜吹雪
三宅一生のショーを見る
それが生活の天才
ボケている時が
補聴器も平ちゃら
私の正月
これは父の遺産か
童心に返る
未来永劫きれない縁
人の気持ちは千変万化
五木ひろしの一すじ道
私の貯金通帳には
剣舞は麻薬か
私は九十の手習い
なあんだ便秘かと思う
自分を勝たせる方法
私の雛祭り
童心の優しさが
田舎の家の庭
怠け者と言うのは
躊躇することなく
凡て現実と想像
男性遍歴とは大違い
成功する早道
毛根が原因
旨いポンカンを食べるには
あなたの心臓は年輪
メロンを二個
いま私は九十歳
昔のことがもう一ペん
男の子ばかりが五人
名づけ親
きものとは便利なもの
また会いたい出雲の子供たち
宇野千代風岩国鮨
善意がいっぱい
那須の気候も同じ
懐かしい友人の墓参り
一つくらいは我慢しなければ
過去よりもこれからが