書誌情報

集英社文庫

愛をひっかけるための釘

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著者

著:中島らも

あらすじ・概要

早く、一秒でもいいから早く大人になりたい。少年たちは理不尽な叱られ方をする度に怒りを一種のホルモンに変えて成長していく――。空を飛ぶ夢ばかり見た少年時代、よこしまな初恋、金縛りから始まる恐怖体験、さまざまな別れと出会い、とことん睦み合った酒の正体、煙草呑みの言いわけ。薄闇の路地裏に見え隠れする、喜びと悲しみと羞じらいに満ちた遠い日の記憶。

ハロー・グッドバイ(出会いと別れについて
ギャグと出会う
喜劇の悲劇
初めてのギター
天に届く思い
ハロー・恐怖たち
ハロー・パンクス
怒る子は育つ
グッバイ・空手チョップ
スクリーンからの返事
コツのコツについて
サヨナラにサヨナラ)
煙が目にしみる(よこしまな初恋
神田神保町のこと
左官屋さんの一服
ねばる覚悟
バットにシンセイ
生還の味
煙草呑みの言いわけ
パスタと缶詰め
ニンニクざんげ
酒の正体
ミナミをそぞろぞろぞろ歩く
服装について)
花鳥諷月(冬のアイスクリーム
二月の見えないシッポ
春のレタルギア
不可知論と風
時代は早馬の背に乗って
ブルースの除湿法
うさん臭い幽霊
痛いかき氷
石と月光浴
フレットをはずして
遠い冬
鍋と砂糖)
薄明の中から(浮いた噂
超修正自画像
突かれていないビリヤード
裸体と美について
「大陸的お尻」について
Ticket to ride
猫知恵について
「大人物」について
学者の法悦
夢からさめて
二十七年以後の光景
薄闇の中の胡瓜
灯りの話)
あとがき