書誌情報

集英社文庫

わたしの源氏物語

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著者

著:瀬戸内寂聴

あらすじ・概要

初めて「源氏物語」に出会ったのは13歳のとき。千年の命を今に伝える〈王朝ロマン〉の面白さに取り憑かれて半世紀以上。源氏物語完訳をライフワークとし、文学と人生を戦いぬいてきた著者が、光源氏と彼をとりまく女たちの多彩な愛のかたち、恋のさまざまを縦横無尽に語る。読み込むほどに奥深く、新たな発見に満ちた魅力の物語世界へようこそ。

出逢い
桐壺いじめ
初恋のひと藤壺
雨夜の品定め
女さまざま
不良少年の自信
不倫妻
夕顔の宿
可愛い女が永遠の女
紫式部の顔
紫式部のM的要素
女はやはらかきがよし
コキュのあわれ
政略結婚
正妻のプライド
ロリータ趣味
若紫
末摘花
貧しい貴族
聡明な女の心の鬼
春の夜の誘惑
花宴の再会
老女のコケットリー
とんだ恋の鞘当て
六条御息所の性格の悲劇
車争い
物の怪と加持祈?
芥子の匂い
女君さらに起きたまはぬ朝
新枕の陶酔
野宮の別れ
運命のかげり
のがれられぬ黒髪の罪
藤壺出家
怪しの男帯
不良娘の父親の嘆き
ユルスナールの花散里
源氏物語の生活
須磨の配所
明石の乙女
返り咲く人々
明石上の強い運
末摘花の純真と鷹揚
六条御息所の遺言
逢坂の関のめぐり逢い
空?出家
前斎宮入内の闇取引
朱雀院失恋
明石上洛
妻と愛人の間
子別れの冬
春の愁い
出生の秘密ついに露顕
息子の嫁を口説く父親
朝顔の斎院のプライド
親のふり見て
男の夢のハレム六条院
夕顔の忘れ形見
玉鬘シンデレラ物語
危険な関係
初春衣裳選び
養父の横恋慕
蛍の光で見る女
性ぬきの夫婦愛
紫式部の小説観
小説のいのち
近江の君の不幸
野分の朝の覗き見
行幸見物
鳶に油揚、玉鬘の結婚
離婚の悲劇
色事師の色の戒め
不幸の足音
夜離れの古女房
朝帰りの夫の迎え方
焼けぼっくいに火が
六条院の栄華の極み
明石の入道の退場
猫のひきあげた御簾の奥に
身代わり猫
この世は かばかりと
女楽花見立て
紫上発病
夫のいぬ間の不倫
密通の後
紫上の死と蘇生
コキュの嘆き
朧月夜の出家
悲恋に殉じた貴公子の哀切
女三の宮の決断
真面目亭主の恋
父親の好色を反面教師として
秋好中宮の悲しみ
恋下手な夫の朝帰り
夫の浮気による家庭の危機
浮気の行方
恩讐の彼方に
紫上の死
残された夫
光消えはてようとして