書誌情報

集英社文庫

天に星 地に花 上

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著者

著:帚木蓬生

あらすじ・概要

享保十三年、久留米藩領井上村。大庄屋、高松家の長男である甚八と次男の庄十郎は、父に連れられて訪れた善導寺で、何千と集まる人々の姿を目の当たりにする。「ようく見とけ。これが百姓の力ぞ」。藩主から言い渡された増税に抗議して集まる群衆。あわや一揆かと思われたそのとき、あるお達しが下り――。九州の田舎で飢餓と圧政に苦しむ百姓のために医者を志した少年の成長を描く歴史巨編。

宝暦四年(一七五四)霊鷲寺
第一章 年貢改め
第二章 疱瘡
第三章 飢餓