書誌情報
集英社文庫
愛と憎しみの豚
著者
あらすじ・概要
牛や鶏と並んで日本の食文化に広く浸透する“豚”。この生き物は世界の国々でどう思われ、どう扱われているのか。コーランで禁忌とされる豚、食糧難解決のため大量飼育される豚、風刺画の中の豚。その存在は神聖か、不浄か。著者は真実を見極めるため、イスラム圏、旧ソ連圏を経て極寒の地、シベリアへ。豚を通して見えてくる文化、宗教、政治、歴史とは? 独自取材で挑む渾身のノンフィクション。
序章 豚に会いたい――ワールド
第一章 豚と人間、そして神――チュニジア
第二章 豚の歩いてきた道――イスラエル
第三章 検索キーワード・豚――日本
第四章 豚になったスターリン――リトアニア
第五章 幸福の豚、不幸の豚――バルト三国
第六章 豚をナイフで殺すとき――ルーマニア
第七章 子豚のホルマリン漬け――モルドバ
第八章 子豚たちの運命――ウクライナ
終章 素足の豚――シベリア
