書誌情報
集英社文庫
最恐見聞録 海の怪
著者
あらすじ・概要
<リング>シリーズは、「貞子」の名とともに、世界中に日本ホラーの底深さを知らしめた。「心地よい恐怖に浸るうちに怪異な闇に呑み込まれてゆく極上のミステリーに酔い痴れました」と稲川淳二氏が絶賛する本書は、25年に及ぶ自身の航海経験を中心に、海の仲間や知人友人から聞いたもの。遠洋漁業に出たマグロ漁船。荒くれ者たちが集まる船内で、ある船員が胸を刺されて死亡。船長は、無人島で遺体を火葬して隠蔽するが!?(「漂流する足首」)船の運航会社を経営する男性は、中古の豪華クルーザーの代行保守を任される。だが、船内で次々と怪異が起こり!?(「船の事故物件」)など、本当にあった海の怖い話。
貞子を海に解き放て
第一話 海に墜ちる
第二話 繋がってはいけない
第三話 甘い誘惑
第四話 漂流する足首
第五話 海に沈むエレベーター
第六話 黒い石の願い
第七話 船の事故物件
第八話 のび太君、船を買う
第九話 言われるがまま
第一〇話 三泊四日、監獄クルーズ
第一一話 誰か、いる
第一二話 海と梅
第一三話 いかだに乗って
第一四話 エイトノットの奇跡
第一五話 吠える60度線 船の墓場世界編―ドレーク海峡
第一六話 その流れは速すぎる 船の墓場日本編―針尾瀬戸
第一七話 閉ざされた光
第一八話 こっちへおいで
第一九話 海底に眠る
第二〇話 なぜ海に出るのか
