書誌情報

集英社文庫

もろびとの空 三木城合戦記

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著者

著:天野純希

あらすじ・概要

東播磨の大名、別所家の本城である三木城。当主の長治は織田信長に反旗を翻すも、織田勢を率いる羽柴秀吉に攻められ、村人を巻き込んだ過酷な籠城戦が始まる。飢えに苦しむ領民は、究極の選択へと追い込まれ……。米十俵のために握った薙刀で、家族を守るため、戦う覚悟を決める娘。「死に損ない」と罵られ、次こそ死のうと敵を斬り続ける武士。「女らしさ」の呪縛に悩みながら、女武者組の先頭に立って陣頭指揮を執る別所家の妻。華々しい合戦絵巻の裏側に存在した、名もなき人びとのひたむきな生の物語。

第一章 加代の戦場
第二章 亡者の生還
第三章 愚者たちの戦
第四章 長治の悔恨
第五章 罪の在処は
第六章 餓鬼と修羅
第七章 深淵の彼方に
第八章 命、散りゆけど
終章 光射す丘