書誌情報

集英社文庫

歌舞伎の中の日本

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著者

著:松井今朝子

あらすじ・概要

歌舞伎とはどんな芸術か、どう鑑賞すればいいのか。『忠臣蔵』や『四谷怪談』など10の人気演目を年代順に取り上げ、時代背景や見どころ、作劇法などを詳しく紹介。舞台の重要な要素「舞踊」も解説し、先行芸能や文化風俗を取り込み、その時代の人々の暮らしを反映させた歌舞伎の姿を浮き彫りにする。日本人のメンタリティーが生んだ歌舞伎の本当の面白さとは!? 舞台の制作や台本作りに携わった著者が、写真や図版を盛り込み総合芸術歌舞伎の真髄に立体的に迫る格好の入門書!

はじめに
歌舞伎の歴史と本書の構成
第一章 お約束のヒーロー登場――『暫』
第二章 光源氏の末裔――『廓文章』
第三章 身替わり劇のメカニズム――『菅原伝授手習鑑〈寺子屋〉』
第四章 人間を省みる動物ファンタジー――『義経千本桜〈四ノ切〉』
第五章 あなたは本当の「忠臣蔵」をご存知ですか?――『仮名手本忠臣蔵』
第六章 任侠の原点――『夏祭浪花鑑』
第七章 道具によるモンタージュ――『楼門五三桐〈山門〉』
第八章 メルヘン舞踊の粋――『積恋雪関扉』
1 原点は舞踊中心のレビュー
2 舞踊劇の最高傑作
第九章 和製ホラーの女王――『東海道四谷怪談』
第十章 幕末版「俺たちに明日はない」――『三人吉三廓初買』
傍注・参考文献