書誌情報

集英社文庫

ソロバン・キッド

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試し読み

著者

著:犬飼六岐

あらすじ・概要

「これはある若者が経験した二つの真剣勝負の物語。ひとつは少年のころ、もうひとつはその十一年後」――戦後間もない東京。GHQに接収された劇場で、米国の新型電気計算機と、日本のソロバンとの計算試合が催された。日本代表に選ばれたのは、逓信省に勤める竹崎晴夫。調布の日活映画村で育った心優しい青年は、平穏な人生のある日、いきなり脚光を浴びることに。しかし彼が一世一代の勝負に挑むのは、人生で二度目だった。知られざる史実を基に、誰もが持つ「譲れないもの」を描きあげた傑作。

第一章 コマ――森の落としもの
第二章 ザ・ハンズ――アーニー・パイル劇場の戦い
あとがき