書誌情報

集英社文庫

【電子特別版】みちづれの猫

埋め込みコード(HTML)

※このコードをコピーしてサイトに貼り付けてください

試し読み

著者

著:唯川恵

あらすじ・概要

帰省するのはいつぶりだろう。大学進学を機に上京して十四年、忙しさにかまけて実家から足が遠のいていた私は、新幹線で金沢に向かっていた。まもなく旅立つであろうミャアを見送るために(「ミャアの通り道」)。離婚以来、自暴自棄の生活を送っていた女性の家のベランダに現れた茶トラが、生活を思わぬ方向へ変えてゆき……(「運河沿いの使わしめ」)――肉親を亡くした時、家庭のある男を愛した時、離婚して傷ついた時…… ふり返れば、いつもかたわらに猫がいた。人生の様々な場面で猫に救われてきた女性たちの心洗われる七つの物語。「犬を亡くした私を救ってくれたのは猫でした」――著者インタビューも収録!

ミャアの通り道
運河沿いの使わしめ
陽だまりの中
祭りの夜に
最期の伝言
残秋に満ちゆく
約束の橋
刊行記念インタビュー いつもかたわらに猫がいた――猫と女性の七つの物語(青春と読書2019年11月号掲載)