書誌情報

集英社文庫

人体模型の夜

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試し読み

著者

著:中島らも

あらすじ・概要

首屋敷と呼ばれる空家の地下室にたたずむ、不気味に着飾られた人体模型。忍び込んだ少年がその胸元に耳を押し当て聞いた幻妖と畏怖の12の物語。妻の胎内に悪魔が宿っていると言われた夫は……(「邪眼」)。鋭敏な嗅覚を持つ女性を襲う異臭(「はなびえ」)。盗聴が趣味の男が壁ごしに聞いた優しい女の声の正体は…(「耳飢え」)。人面瘡評論家の私を訪ねてきた男のおぞましい秘密(「膝」)。眼、鼻、腕、脚、乳房、性器。愛しい身体が恐怖の器官に変わる甘美と戦慄――稀代の才能が紡ぐホラー小説の極致! ※1995年発売の集英社文庫版から、ルビの修正などを加えた新版です。重複購入にご注意ください

プロローグ 首屋敷
邪眼
セルフィネの血
はなびえ
耳飢え
健脚行 ―― 43号線の怪

ピラミッドのヘソ
EIGHT ARMS TO HOLD YOU
骨喰う調べ
貴子の胃袋
乳房
翼と性器
エピローグ 首屋敷