書誌情報

集英社文庫

帰れない村 福島県浪江町「DASH村」の10年

埋め込みコード(HTML)

※このコードをコピーしてサイトに貼り付けてください

試し読み

著者

著:三浦英之

あらすじ・概要

東日本大震災から10年以上たった今でも、住人が1人も帰れない「村」がある。東京電力福島第一原発から20~30キロ離れた「旧津島村」。ここはかつて人気番組でアイドルグループ「TOKIO」が農業体験をした「DASH村」があった地域だ。原発事故によって「100年は帰れない」と言われ、引き裂かれた人々の苦悩を、数々のノンフィクション賞を受賞した気鋭のライターが描く。忘れないでいよう、もっともっと考えよう。反響を呼んだ『南三陸日記』に連なる記念碑的ルポルタージュ。

プロローグ 帰れない村
帰れない村 二〇一七年秋―二〇二一年春
一〇〇年後の子どもたちへ
立ち上がる雲
最後の写真
降り積もった雪
一〇三歳の記憶
ジャングルの家
自衛隊員の息子
科学者の意地
開拓者たちの土地
窓際のメッセージ
八〇〇マイクロシーベルト
温かな暮らし
墓石から見えるもの
古民家にて
たった一人の議員
満州と母
原発作業員
紙芝居
「DASH村」の地主
旧家の嫁
報道カメラマン
専次郎の願い
娘たちの死闘
人権とは何か
私設資料館
忘れえぬ歌
精神科医の告白
僕のふるさと
幸せな生活
駆け上がる風
自主測定
児童クラブ
最高責任者の釈明
先生のカメラ
おわりに