書誌情報

集英社文庫

森まゆみと読む 林芙美子「放浪記」

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試し読み

著者

著:森まゆみ

あらすじ・概要

昭和初期。自由を求め奔放に生きたひとりの女性の日記が出版されベストセラーとなった。それは林芙美子の「放浪記」。いま広く読み継がれている版は、後世の手が多く入り「成功者の自伝」と化していると指摘する森まゆみが、改造社版「原・放浪記」の生き生きとした魅力を紹介する。各章に鑑賞が入り、時代背景や芙美子の生涯についての解説も収録。林芙美子を知ろうとするならまず手に取るべき一冊。

はじめに
林芙美子『放浪記』(改造社版)──各章に森まゆみによる鑑賞つき(放浪記以前──序にかへて──
淫売婦と飯屋
裸になつて
目標を消す
百面相
赤いスリッパ
粗忽者の涙
雷雨
秋が来たんだ
濁り酒
一人旅
古創
女の吸殻
秋の脣
下谷の家
付録 三白草の花)
解説
おわりに