書誌情報
集英社新書
「考える腸」が脳を動かす
著者
あらすじ・概要
脳と腸は互いに影響し合っており、これを「脳腸相関」と呼ぶ。脳と腸をつなぐ経路には「神経系」「内分泌(ホルモン)系」「免疫系」があり、近年では「腸内細菌叢(腸内フローラ)」が深く関わることもわかってきた。これにより、胃腸のストレス関連不調に「認知行動療法」という新たな心理療法の道が開かれつつある。その研究者である消化器病専門医が、脳腸のしくみや過敏性腸症候群、糖尿病、肥満症、アレルギー、さらにはうつ病やアルツハイマー病との関係などについて最新の知見を示しながら、日常に役立つセルフケア法をわかりやすく伝える。
はじめに
第一章 腸は自ら働く――「第2の脳」の正体は「腸管神経系」
第二章 脳と腸の2番めの経路は「ホルモン系」――ストレスの伝わりかた
第三章 脳と腸の3番めの経路は「免疫系」
第四章 脳と腸の連絡を活発にするのは「腸内細菌」
第五章 「やせ菌」「でぶ菌」は本当にいる? 睡眠や寿命に関係する?――腸内細菌Q&A
第六章 検査で異常なしの下痢・便秘は脳腸相関が原因
第七章 肥満症・アレルギー・うつ病・アルツハイマー病と脳腸相関
第八章 「脳腸相関」治療の現在地から新しい時代へ
おわりに 最後に強調したいこと
