書誌情報
集英社新書
食の本 ある料理人の読書録
著者
あらすじ・概要
未曽有のコロナ禍を経て、誰もが食卓の囲み方や外食産業のあり方など食生活について一度は考え、見つめ直した今日だからこそ、食とともに生きるための羅針盤が必要だ。料理人であり実業家であり文筆家でもある、自称「活字中毒」の著者が、小説からエッセイ、漫画にいたるまで、食べ物にまつわる古今東西の25作品を厳選。仕事観や死生観にも影響しうる「食の名著」の読みどころを考察し、作者の世界と自身の人生を交錯させながら、食を〈読んで〉味わう醍醐味を綴る。食べるだけが「食」じゃない! 人生に必要なことはすべて「食べ物の本」が教えてくれる!!
まえがき
水上勉『土を喰う日々―わが精進十二ヵ月―』
平野紗季子『生まれた時からアルデンテ』
土井善晴『一汁一菜でよいという提案』
東海林さだお『タコの丸かじり』
檀一雄『檀流クッキング』
近代食文化研究会『なぜアジはフライでとんかつはカツか? カツレツ/とんかつ、フライ、コロッケ揚げ物洋食の近代史』
玉村豊男『料理の四面体』
野瀬泰申『食は「県民性」では語れない』
三浦哲哉『自炊者になるための26週』
加藤政洋/〈味覚地図〉研究会
『京都食堂探究「麺類・丼物」文化の美味なる世界』
原田ひ香『喫茶おじさん』
千早茜『わるい食べもの』
ダン・ジュラフスキー/[訳]小野木明恵『ペルシア王は「天ぷら」がお好き? 味と語源でたどる食の人類史』
畑中三応子『ファッションフード、あります。 はやりの食べ物クロニクル』
上原善広『被差別の食卓』
吉田戦車『忍風!肉とめし1』
西村淳『面白南極料理人』
岡根谷実里『世界の食卓から社会が見える』
池波正太郎『むかしの味』
鯖田豊之『肉食の思想ヨーロッパ精神の再発見』
久部緑郎/河合単『ラーメン発見伝1』・『らーめん再遊記1』
辺見庸『もの食う人びと』
新保信長『食堂生まれ、外食育ち』
柚木麻子『あいにくあんたのためじゃない』
森茉莉/[編]早川暢子『貧乏サヴァラン』
あとがき
