書誌情報

集英社新書

往生の物語――死の万華鏡『平家物語』

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試し読み

著者

著:林望

あらすじ・概要

いかに死すべきか!? 「死」の大文学『平家物語』に読む往生際の在り方。『平家物語』は平家滅亡の物語であり、平家一門の「死に様」の物語ともいえる。清盛の地獄の死、宗盛の愚かしくも人間的な死、知盛の剛毅で潔い死、建礼門院のありがたい死……。著者は、この『平家物語』を空前絶後の「死(タナトス)」の大文学としてとらえ、その主要な登場人物十一人の様々な最期から逆照した彼らの生きかたを「死への道筋」と見ることで、新しい面白さを発見していく。そして、私たち現代人にも、避け得ない「死」と向き合うための心の工夫のヒントを与えてくれるのである。

開口
一、平清盛の往生
二、平重盛の往生
三、平宗盛の往生
四、能登守教経の往生
五、平知盛の往生
六、薩摩守忠度の往生
七、平維盛の往生
八、平重衡の往生
九、建礼門院(平徳子)の往生
十、木曾義仲の往生
十一、六代御前の往生
違う相貌が見えてきた――書のしりえに付す――
平氏系図