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随筆/ノンフィクション/他

首相官邸の前で

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著者

著者:小熊 英二

あらすじ・概要

現代日本に実在した、<希望の瞬間>を刻印する。
2016年「日本映画復興奨励賞」を受賞した、著者初の同名映画作品DVD(日・英・仏・西・独・中・韓国語字幕切替)付!

報道から事実上黙殺された、日本における20万人を超す人々による脱原発の抗議運動を映画化、国内外で賞賛された同映画作品DVDと、対談、インタビュー、観客との対話、論文、日記などにより、世界の運動と関連づけて分析し、多角的に現代史を構成する。対談=高橋源一郎

<もくじより>
●まえがき
●忘れっぽいこの国で、記憶を共有し、未来の社会を成すために----小熊英二×高橋源一郎
●新しい社会運動のかたち----監督インタビュー(1)
●100年後の視点から作った映画----監督インタビュー(2)
●人間と社会の変化----観客とのアフタートーク
●震災後日記----2011.3.11~2012.9.16
●波が寄せれば岩は沈む----福島原発事故後における社会運動の社会学的分析
●不安定、政治の危機、社会運動----シカゴ大学およびUCLAでの講演
Instability, the Crisis of Politics and Social Movements
●あとがき

<映画「首相官邸の前で」へのコメント>(帯表4より)
○上野千鶴子(社会学者):日本の市民社会の力を結集した、みごとな作品。記録し、残しておかなければならない歴史。感動した。
○高橋源一郎(作家):感動しました。歴史学者、編集者、ミュージシャンとしての監督の力量が活かされた、総合芸術だと思います。
○津田大介(ジャーナリスト/メディア・アクティビスト): 震災以降の揺れ動く様々な感情と、いろいろな場面を思い出しました。観た人に「あの頃感じていたけど口に出せなかった思い」を思い起こさせる、貴重な記録映画です。
○古市憲寿(社会学者): 観ている途中、思わず拍手をしたくなる場面があった。撮られることを意識していない人間たちの、ふとした表情がとてもきれいだった。

●小熊・英二(おぐま・えいじ)1962年東京都生まれ。社会学者。出版社勤務を経て、慶應義塾大学総合政策学部教授。映画『首相官邸の前で』で2016年「日本映画復興奨励賞」受賞。『社会を変えるには』(講談社現代新書)で新書大賞を受賞。ほかの著作に『単一民族神話の起源』(サントリー学芸賞)、『<民主>と<愛国>』(大仏次郎論壇賞、毎日出版文化賞)、『1968』(角川学芸賞、以上新曜社)、『生きて帰ってきた男』(小林秀雄賞、岩波新書)など。