書誌情報

随筆/ノンフィクション/他

知のトレッキング叢書日本人と漢字

埋め込みコード(HTML)

※このコードをコピーしてサイトに貼り付けてください

著者

著者:笹原 宏之

あらすじ・概要

「日本人ほど漢字にこだわった人々はいない」

中国から輸入した漢字を、日本人はその繊細さと情緒の豊かさで、独自のものに変えてきた。中国では漢字の音が重視されたが、日本人は形や意味も尊重し、中国とは異なる漢字文化をつくりあげた。本書では、漢字の変化の歴史を追い、一つひとつの漢字には文化や民族、時代の変遷まで内包されていることを紹介する。

・「海老フライ」と「蛯フライ」、どちらがしっくりくる?
・「民」という漢字は、奴隷をあらわしていた?
・ドナー(donor)と旦那は、サンスクリット語(ダーナ)が共通の語源だった。
・「卵かけご飯」か「玉子かけご飯」か。それとも「TKG」?
・もっともシンプルな漢字、「丨」(こん)の意味とは?
・人名用漢字の追加はどのように決定されている?

漢字は丸暗記するものと思っていたら大間違い。読めば漢字が楽しくなる!

著者略歴
笹原宏之(ささはら ひろゆき)
早稲田大学大学院教授。博士(文学)。東京生まれ。日本語と漢字について古代文字からギャル文字まで研究する。早大大学院を退学後、国立国語研究所主任研究官などを務めた。文部科学省の「常用漢字」、法務省の「人名用漢字」などの制定に携わり、NHK用語委員会の委員も務める。著書に『日本の漢字』(岩波新書)、『漢字の歴史』(ちくまプリマー新書)、『当て字・当て読み 漢字表現辞典』(三省堂)、共編に『新明解国語辞典』第七版(同)などがある。『国字の位相と展開』(同)により金田一京助博士記念賞を受賞。