書誌情報
集英社文庫(日本)
木もれ日を縫う
著者
あらすじ・概要
お母さん。あなたは本当にあなたですか──。
久しぶりに再会した母に覚える、ぬぐえない違和感。自らを「山姥」と称する母に、三姉妹は困惑し……。
「思い出のとき修理します」著者が紡ぐ、母娘の物語
ファッション業界で働く紬の前に、長らく行方不明だった母親の文子が姿を現した。紬の部屋で暮らし始めた母は自身を「山姥になった」と言い、面影にもどこか違和感がある。困惑する紬は、同じく故郷を離れ東京で暮らす二人の姉に相談するが──。20代、30代、40代。それぞれの年代の三姉妹は、母との再会をきっかけに、自分自身を見つめ直すことになる。母と娘の絆を描く、心に染みるミステリー。