書誌情報
集英社文庫(日本)
軍都の陽炎軍靴と娼婦の記憶を旅する
著者
あらすじ・概要
昭和100年、戦後80年
娼婦の涙。軍人の哀切。
この街にこんな過去が――。
教科書には載らない、生きた歴史。
軍都と称される地の色街跡を実際に歩き、当時の華やかさと陰とを、陽炎のように蘇らせる。
発見と旅情に溢れたノンフィクション!
横須賀、呉、佐世保など軍港、軍都には必ず色街があった。
治安維持、兵の衛生管理など軍事上の役割を持ち、地域の財源としても機能していたが、その存在は歴史の陰に押しやられ、当時を知る人々の口も重い。
昭和100年、戦後80年を迎えた今、戦争を戦場からではなく、銃後の視点から捉えたノンフィクション。
かつて確かに存在した人々の息遣いを、現地を歩き写真に収め、人の話を書き留めた旅の記録。