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書誌情報

集英社文庫(日本)

紅蓮の雪

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著者

著者:遠田 潤子

あらすじ・概要

最愛の双子の姉が自殺した。彼女の最期の足取りを追って、大衆演劇・鉢木座を訪れた伊吹は、そこで女形としての才能を見初められる。入団した先に待っていたのは厳しい稽古と、家族のように温かい座員との旅暮らし。だが、充足した日々と裏腹に、心に巣食った孤独の闇はいつまでも伊吹を蝕み続ける。やがて明かされる禁断の真実。鉢木座と姉の死を巡る因縁とは? 血脈の呪縛と禁忌に迫る問題作。

【著者略歴】
遠田潤子(とおだ・じゅんこ)
1966年生まれ。2009年『月桃夜』で第21回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。17年『冬雷』で第1回未来屋小説大賞を受賞。著書に『アンチェルの蝶』『雪の鉄樹』『オブリヴィオン』『ドライブインまほろば』『銀花の蔵』『人でなしの櫻』『イオカステの揺籃』など多数。